(※画像はイメージです/PIXTA)

2022年10月3日から「事業再構築補助金」の第8次の募集が行われています。これは、新型コロナウイルス禍に見舞われたのをきっかけとして新たな挑戦を行う中小企業を支援する補助金です。締切は2023年1月13日(金)ですが、予算に限りがあるので、できるだけ早期に申請をする必要があります。本記事では、第8次事業再構築補助金の概要とポイントについてお伝えします。

事業再構築補助金の6つの枠について

現在募集中の第8回目(公募期間2022年10月3日~2023年1月13日)の事業再構築補助金においては、「通常枠」「大規模賃金引上枠」「回復・再生応援枠」「最低賃金枠」「グリーン成長枠」「緊急対策枠」の6つの枠があります。それぞれについて概要をお伝えします。

 

1. 通常枠

新分野展開、業態転換、事業・業種転換等の取り組みや、事業再編またはこれらの取り組みを通じた規模の拡大等を目指す中小企業等を対象とするものです。

 

補助金額は以下の通りです。

 

【補助金額】

・従業員数20人以下 :100万円~2,000万円

・従業員数21~50人 :100万円~4,000万円

・従業員数51人~100人 :100万円~6,000万円

・従業員数101人以上 :100万円~8,000万円

 

また、補助率は以下の通りです。

 

【補助率】

・中小企業:3分の2(6,000万円超は2分の1)

・中堅企業:2分の1(4,000万円超は3分の1)

 

2. 大規模賃金引上枠

多くの従業員を雇用しながら、継続的な賃金引上げに取り組むとともに、従業員を増やして生産性を向上させる中小企業等を対象とするものです。

 

必須要件1~3に加え、補助事業実施期間の終了時点を含む事業年度から3~5年の事業計画期間終了までの間に、以下の要件を満たすことが要求されています。

 

・事業場内最低賃金を年額45円以上の水準で引き上げる

・従業員数を年率平均1.5%以上(初年度は1.0%以上)増員させる

 

補助金額は以下の通りです。

 

【補助金額】

・従業員数101人以上:8,000万円超~1億円

 

また、補助率は以下の通りです。

 

【補助率】

・中小企業:3分の2(6,000 万円超は2分の1)

・中堅企業:2分の1(4,000 万円超は3分の1)

 

3. 回復・再生応援枠

新型コロナウイルスの影響を受け、引き続き業況が厳しい事業者や、事業再生に取り組む中小企業等が対象です。

 

必須要件1~3に加え、以下のいずれかを満たすことが必要です。

 

・2021年10月以降のいずれかの月の売上高が対前年または前々年の同月比で30%以上減少している

・中小企業活性化協議会(旧:中小企業再生支援協議会)等から支援を受け再生計画等を策定している

 

補助金額は以下の通りです。

 

【補助金額】

・従業員数5人以下 :100万円~500万円

・従業員数6~20人 :100万円~1,000万円

・従業員数21人以上 :100万円~1,500万円

 

また、補助率は以下の通りです。

 

【補助率】

・中小企業:4分の3

・中堅企業:3分の2

 

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