(※写真はイメージです/PIXTA)

コスメ商品をご購入された後は定期的にDMを送るなどフォローをしても、最近はコスメもネットで買う人が増えています。継続してもらえないことも多くなったといいます。どう対応すればいいのでしょうか。コミュニケーション・ディレクターの佐藤尚之氏と世界142カ国の社員中2位の営業成績を挙げ、成約率98%を記録した和田裕美氏が著書『ファンに愛され、売れ続ける秘訣』(かんき出版)で解説します。

ネットの利便性に負けない関係性を築くには

▶わくわくを持続させるためのムービートーク術

お客さまの未来MAPをつくり、ムービートークをしてわくわくした未来を描いてきたのだけれど、あともう一歩というところで、足踏みということはあると思います。

 

ここではそういった際のサンプルトークを紹介したいと思います。

 

ちなみに「ムービートーク」とは私の造語です。相手の脳内に映像のようなイメージが湧き起こるように、より具体的に立体的にその物事を伝えることを意味します。

 

たとえば、落語を聞いていると、何人もの人が話す様子やお茶碗やお箸がそこにあるようにイメージできます。おいしそうに蕎麦をすするシーンを見れば思わず唾液が出てきます。

 

舞台装置も演出も衣装もなく、座布団の上に着物姿の落語家が1人座っていて話すだけなのに鮮明なイメージが広がっていくのです。これこそが「ムービートーク」なのです。

 

人は自分でそれを想像できて初めてわくわくして動きたくなるのです。また、相手がイメージしやすい説明をすることはマナーだと私は思っています。

 

●コスメ販売

▶ネットに負けず、「あなたから買いたい」と言ってもらうためのトークに悩むケース

■相談&シーン説明

 

商業施設でコスメを販売している女性からの相談。

 

コスメ商品を販売しています。ご購入された後は定期的にDMを送るなどフォローはしています。けれど、最近はコスメもネットで買う人が増えましたし、継続してもらえないことも多くなりました。

 

せっかく、お会いして買ってもらったのですから、ネットの利便性に負けない関係性を築きたいです。もっとファンになっていただき、「あなたから買いたい」と言ってもらうためにはどんなトークをしたらいいでしょうか?

 

▶×やってしまいがちなトーク失敗編

営業 「お買い上げありがとうございました、本日はこちらの2点になりますね。何か他に気になるものはございますか?」

 

お客さま 「いえ、特にないです」

 

営業 「わかりました。他にも美容液などとってもいいものがあるので、ご興味があればお尋ねください」

 

お客さま 「はい」

 

営業 「使い方は先ほどご説明いたしましたが大丈夫ですか?」

 

お客さま 「はい、大丈夫です」

 

営 業 「では、何かわからないことがあれば、いつでもご連絡くださいませ」

 

■[解説]

こちらの応対も悪くはないのですが、もう少し相手のことを想像した丁寧な説明ができたらいいなと思います。

 

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本連載は和田裕美氏の著書『ファンに愛され、売れ続ける秘訣』(かんき出版)より一部を抜粋し、再編集したものです。

ファンに愛され、売れ続ける秘訣

ファンに愛され、売れ続ける秘訣

和田 裕美

かんき出版

売り上げを伸ばしたければ、新規顧客を開拓せよ──。以前はこう言われていた時代もありました。しかし今の日本では、新規顧客の開拓は年々、難しくなっています。日本の人口推移を長期で描いたグラフを見ると、右肩上がりで人…

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