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ニュージーランドの不動産市場、9月はクールダウン!?
ニュージーランド全国での不動産の9月の平均価格は、今年1月と比較して7.2%ダウンという数字が発表され、メディアは少し苦しいムードを漂わせています。
オークランドでは、先月(8月)比で1.3%ダウンして平均約116万NZドル。ワイカト地方も、3%ダウンの約84.2万NZドルとなっています。
小刻みな値下がりであるため、大きな影響はないのですが、人々が競い合って購入するムードが落ち着いてきている状況です。
とはいえ筆者の場合、ありがたいことに指名で電話をいただくことも多くあります。
繁忙期のいまは、
「新規物件が出たのよ、〇〇NZドル程度を期待しているわ。買い手がいたらいつでも案内するので、連絡ちょうだいね!」
「契約オファーが出ていたけど、ローンがおりず契約解除になったの。あなたのリストのオープンホームに来る人で、希望の家が見つからなかった人には、私のリストも紹介してね」
と、さまざまなオファーが舞い込んできています。
「思うように価格が伸びない…」心配するオーナーたち
春も近づき、忙しい時期ではあるのですが「思うように価格が伸びない」と心配するオーナー様は少なくなく、担当セールスマンも心なしか弱気です。
ですが、筆者はこれがチャンスだと思っています。
価格は1.3%下がったものの、金利は6%~7%に上がりました。コロナ禍の特別レートとして、この数年は2%台のお得な金利でローンを組めていましたが、急に5%、高いものでは7%まで金利が上がっています。
しかし、筆者が家を買った時代は、金利が10%から12%でした。筆者自身、長年10%の金利を支払っていましたが、ようやく落ち着いて8%へと引き下げられたときは、とても嬉しかったものです。そんな時代を知る者としては、「5~6%でマイホームを諦めるのか!」といいたくなってしまいます。
もちろん、昔の家の価格はいまの3分の1程度ですから、そもそも元本が異なります。とくに若い世代にとって、金利が0.5%でも上がれば苦しくなることは十分理解しています。
しかし、購入を躊躇して賃貸を借り、オーナーが組んだローンのために家賃を払って返済のお手伝いをするのでは、このニュージーランドでの人生、おもしろくありません。しかも賃貸の場合、オーナーさんから解約の申し出があれば、90日後には出ていかねばなりません。年齢を重ねるほど、家がないのはこたえます。
なんとか資金を工面し、マイホームを購入していただきたいと、筆者は常にお話ししています。
3ベッドルームの家が買えないのなら、1ベッドルームの家でもいいのです。いざとなればリビングにソファベッドを置いて、家族みんなで寝ればいいのですから!