2025年度のNZ不動産マーケット予想
メディアで発表されている今年のNZ不動産マーケットの予想状況をご紹介したいと思います。
2024年度後半は、金利低下の影響で、クリスマス休暇前の不動産売買が活発化しました。しかし、さらなる金利低下を期待して、時期を待つ傾向も見られ、大幅な取引数の上昇には至りませんでした。一方で、急ぎ売却を必要とする売り手によって、駆け込みの値下げ販売も見られました。
住宅価格について、今年は、5~7%の緩やかな価格上昇が予測されています。過去20年の10~20%という実績と比べると控えめな数値ですが、売り手にとっては、朗報と言えるでしょう。不動産エージェントとしては、ホリデー明けの現在「価格が上昇傾向にあるため、大きな市場変動が起きていない今が、買い時ですよ」とセールストークができる状況です。
一方で、失業率上昇や移民数の減少といった懸念材料があり、楽観視はできませんが、金利低下による購買力の上昇や住宅の需給バランスが取れているというエコノミストの見解もあり、今年のNZ不動産市場は活況が期待されます。
賃貸市場については、移民数の大幅増加は見込めないものの、引き続き賃料は上昇傾向にあるようです。また、賃貸主がマイホーム購入者へと移行する面もあります。開発会社の建設ラッシュによる物件の供給が続いていますが、新しく良い物件ほど、競争率が高く、高い家賃を払うことになると考えられます。
