資格試験で必ず合格に導く勉強法…「精緻化」という暗記方法 (※写真はイメージです/PIXTA)

「学習曲線」があります。理想的には、学習量に比例して成績も直線的に伸びてくれればいいのですが、残念ながらそういうことにはなりません。最初のうちは学習量に対してほんのわずかしか成績が上がっていきません。記憶力日本選手権大会6回の最多優勝者の池田義博氏が著書『世界記憶力選手権グランドマスターの驚くほど簡単な記憶法』(日本能率協会マネジメントセンター)で解説します。

【オンライン開催(LIVE配信)】2/9(木)
高額納税を控える個人、経営者必見!
納税に強い、財務を改善する「最強の法人カード」
富裕層に大人気のラグジュアリーカード活用術! 詳細はコチラ>>>

記憶力が問われる資格試験を突破するには

■【相談1】記憶の基本的な考え方を知りたいです

 

山田さん(仮名)は30代のエンジニアです。大学は理工系の学部の出身です。

 

山田さんが理系の道を選んだのは、そもそも何かを暗記するというのがとても苦手ということがあったからです。これまで仕事上でも特に何かをたくさん暗記するという必要には迫られずに順調に進んできました。しかし、会社の方針で、今年から全員がある資格を取らなければならなくなりました。その資格を取ったか取らなかったかで、査定にも影響があるとのことです。

 

資格試験の内容を調べた山田さんは、思わず「何てことだ」と頭を抱えてしまいました。なぜなら、その資格試験に合格するためには、大量の知識を暗記する必要があったからです。

 

山田さんがイメージする暗記というのは、何度も繰り返しテキストを読んだり、ノートに内容を書き写したりと、どちらかというと力ずくで覚えることしか思い当たりませんでした。しかし、そこは理系です。冷静に分析したところ、仕事もしながらそのような方法で闇雲に勉強していっても非効率で、合格レベルの記憶量に達するのはなかなか厳しいという結論に達したのです。

 

山田さんは、楽に覚えられる魔法のような方法はないにせよ、せめて何か効率的に記憶するための基本的な考え方のようなものはないのだろうかと思いました。そして、まずはそれを知ることが先決だと考えました。

 

こうして、山田さんは私のところを訪ねてきたというわけです。

 

皆さんの中にも、この山田さんのように、会社の方針や自身のキャリアアップのために資格試験の勉強が必要な方も結構いるのではないでしょうか。そんな方たちに、記憶が必要な勉強に対して、認知心理学的に最初に頭に入れておいていただきたい考え方があります。私が山田さんにアドバイスした内容を皆さんにも紹介したいと思います。これを知っているだけで、暗記に対するアレルギーはだいぶ減ると思いますよ。

 

■【回答1】情報の形を変えましょう

 

よく考えてみると、個別には学生時代に、年表の「いいくに(1192)つくろう鎌倉幕府」や化学元素の周期表の「すいへーりーべ、ぼくのふね……」のような覚え方は教えてもらったことはありますが、記憶に関する総合的な考え方は教えてもらったことはありません。

 

もちろん、中には実際に自分で勉強してみて、効率的な覚え方を見つけた方もいるでしょう。しかし、山田さんのように、何かを覚えるという勉強は、ただひたすら読んで書いての繰り返しで頭に入れていくものと考えている方もいるでしょう。小学生時代、漢字などはドリルを使って何度も書き写す方法で覚えていったので、そのままの学習傾向が続いてしまっても仕方がないと思います。これは確かに、認知心理学でも存在している記憶の方策の1つでもあるのです。

 

認知心理学的には、何度も繰り返して頭に入れる方法を「維持リハーサル」とよびます。この方法でも、いつかは頭の中に定着させることができます。しかし、おわかりのとおり、手間と時間がとてもかかります。

 

そこで、記憶が必要な学習をするときには、もう1つの方策をとることをお勧めします。こちらは「精緻化」といいます。記憶が必要な勉強をする方は、まずこの考え方を頭に入れておくといいでしょう。

 

【オンライン開催】2/16(木)開催決定
富裕層が注目する新築RC造マンション投資が誕生
日本保証の物件保証で「フルローン」の可能性も!
プレミアム・レジデンス「J-ARC」のご提案>>>>

あなたにオススメのセミナー

    記憶力日本選手権大会最多優勝者(6回)
    世界記憶力グランドマスター

    一般社団法人記憶工学研究所 代表理事/所長、世界記憶力グランドマスター、ライフキネティック日本支部 アンバサダー、アクティブ・ブレイン協会 テクニカルディレクター。
    記憶法との出会いをきっかけに記憶という能力に興味を持つ。独自に研究、トレーニングの末、初出場にもかかわらず2013年の記憶力日本選手権大会にて初優勝。その後、2019年まで出場した6大会にてすべて優勝。また、2013年にロンドンで開催された世界記憶力選手権において日本人初の「世界記憶力グランドマスター」の称号を獲得。現在は記憶能力も含め、多くの人の「脳力」向上に貢献することを自身のミッションとして活動中。テレビ・ラジオの出演および著書多数。
    一般社団法人記憶工学研究所
    https://mei.or.jp/
    池田義博オフィシャルサイト
    https://ikedayoshihiro.com/

    著者紹介

    連載誰にでも簡単にできる「記憶能力アップ」法

    本連載は池田義博氏の著書『世界記憶力選手権グランドマスターの 驚くほど簡単な記憶法』(日本能率協会マネジメントセンター)より一部を抜粋し、再編集したものです。

    世界記憶力選手権グランドマスターの驚くほど簡単な記憶法

    世界記憶力選手権グランドマスターの驚くほど簡単な記憶法

    池田 義博

    日本能率協会マネジメントセンター

    在宅勤務など個人単位で働く機会が増え、従来よりも個人の成果に焦点があてられ、成果物の質を決める「思考力」が要求されています。まずは頭の中の知識・情報の量を増やし、これらを有機的に結び付け、価値のあるアイデアを生…

    メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

    登録していただいた方の中から
    毎日抽選で1名様に人気書籍をプレゼント!
    TOPへ