結果が出たのに解約される理由とは?
すごい結果が出ていても満足してもらえないケースがあります。
あるコンサルタントの方が中小企業を1年間指導して、利益を大きく増やすことに成功しました。当然、次の年も契約を更新してもらえるものだと思っていたら、なんとその年で契約を切られてしまったそうです。
なぜ、結果が出ているのに契約を切られてしまったのか? その理由は「しんどいから」だそうです。このペースでやり続けるのはしんどくてちょっと無理なので、いったん終了させて下さいという連絡が来たそうです。
これはよくあることなので、ぜひ注意しておいて下さい。サービスを提供する側が結果に執着するあまり、相手にとっては苦痛でしかないという状況に陥ることがあるのです。その苦痛に耐えて結果が出たのであればまだ良いですが、もし結果が出なければ苦痛だけを感じることになります。
スパルタな教え方をしてどんどん生徒がやめていくピアノの先生、意気込みすぎてどんどん受講生が減っていくマーケティング講座の講師、なんていう人も珍しくありません。
「結果を出さないと相手の満足が得られない」と考えてしまうと、このように結果に執着してしまいます。相手を満足させようとするあまり、逆に満足させられないわけです。
サービスを提供する側からすると、お金をもらっている以上、結果を出してもらわなければと必死になってしまいそうですが、実はこれはお客様にとっては非常にプレッシャーになってしまうことがあります。
結果が出なくても人は満足してくれるものだ、ということを理解していれば、この執着から解放されます。そして、もっと相手に対して満足感を与えられるような対応ができます。