パートナーの価値は10万円か、1千万円か？人は「価格に換算する」と「価値を実感する」ワケ

英語コーチに100万円は適正価格？

人は期待できる結果に対してお金を払うわけですが、いったいその結果にはどれぐらいの価値があるのでしょうか？　金額換算すると、いくらなのでしょうか？　実は、結果を価格に換算してみると、よりその価値を高く感じることができます。

例えば、ITサポートのUさんの場合は、「売上」や「コスト削減」という結果が期待できるITのしくみを提供しています。

もし売上アップやコスト削減を実現するしくみができれば、価格にしてどれぐらいの効果があるのでしょうか？　それなりの規模の会社の場合、毎月数十万円、中には数百万円という効果を得られます。1年で言えば、数百万円、数千万円の効果があります。

そう考えると、Uさんの請求する30万円は適正、もしくは安いと判断してもらえるわけです。英語コーチのNさんに100万円のコーチングを依頼したクライアントもいます。

なぜ、そんな金額を払ってもいいとその人は思ったのでしょうか？

実は、そのクライアントは海外進出したい経営者でした。彼は、年に何度も海外に行っていたのですが、その度に通訳を雇う必要がありました。すると、1回の出張で数十万円かかってしまいます。

しかし、Nさんのトレーニングを受けて、ペラペラでなくても通訳が要らないレベルに達することができれば、毎回の通訳費を削減することができます。そう考えると、100万円という投資はそれほど高いものではなく、妥当な金額なわけです。効果が数字で表せない場合もあります。

例えば、婚活コーチングなどのサービスの場合です。

その場合は、例えば、「パートナーができることに100万円の価値があるか？」と、お客様の気持ちになって想像してみてください。

一生のパートナーができて、毎日満たされた日々を送れるとしたら、それにどれぐらいの価値があるでしょうか？

パートナーの価値は10万円でしょうか？　100万円でしょうか？　1千万円でしょうか？　もちろん、そんな値段さえつけられないプライスレスな存在だと思います。だとしたら、婚活コーチングが30万円や50万円という単価であれば、とてもリーズナブルだと言えるのではないでしょうか。

また、Iさんの片づけコンサルティングの価値はどうでしょうか。毎日、リビングにモノがあふれていることから感じるストレスがなくなったら、どれぐらいの価値があるでしょうか。これも一生ものの効果があったら、30万円ぐらいなら安いと感じる人が一定数いるわけです。

このように、人間の欲求を理解すれば、安心してそれなりの金額を請求することができます。本書では、その欲求を実感するためにできることをご紹介していきます。