苦しい…蔓延する「人間的価値」と「市場価値」の混同。人には「生きていていい」許可がある (※写真はイメージです/PIXTA)

「差別化しなくていい」「たくさんの人に買ってもらわなくていい」「スキルを磨かなくていい」「結果が出なくてもいい」──今までの常識を覆す、「普通の人のまま」でちゃんと稼げる起業・副業の方法を、のべ6千人参加のセミナーを主催し、ベストセラー本著者でもある今井孝氏が語る。

成功しなくてもあなたには価値がある

お金を受け取れない人の間違った思い込みの7つ目は、「成功しなければ価値がない」というものです。お金を稼いでいない自分には価値がないと思ってしまう人も少なくありません。

 

しかし、そう深刻になると、お金を生み出すことが苦しくなってしまうのではないでしょうか?

 

ここでとても重要なことに触れておかなければなりません。お金について勉強していると、「価値」という言葉が出てきますが、この価値を考える時に気をつけて欲しいことがあります。ここを間違えると、ちょっとしたことで「自分には価値がない」と落ち込んでしまうことになりかねません。

 

重要なのは、価値といっても「人間的価値」と「市場価値」は違うということです。

 

本書で取り扱っている価値とは「市場価値」のことです。これは繰り返しになりますが、相手が感じる価値であり、価値があるかどうかは買う側の人の欲求の強さによって異なります。買う人が10万円と言えば10万円の、100万円と言えば100万円の価値があります。取引においての価値は、すべて買ってくれる人が決めるのです。

 

一方、「人間的価値」というものもあります。これは、自分が人間として存在していることそのものの価値です。一言で言うと、「自分は生きているだけで価値がある」というわけです。

 

この人間的価値は他人が決めるものではありません。「あの人は生きる価値があるけど、あの人にはない」なんて、誰かが決められるものではありません。自分の価値は自分で決めるものです。

 

この市場価値と人間的価値を混同すると苦しくなります。

 

特に経営者の方に多いのですが、売上の大きさと自分の人間的価値を同一視してしまう人がいます。そうすると、仕事の調子が良い時は問題ないのですが、売上が下がったとたん、「自分には価値がない」「誰も自分なんて相手にしてくれない」「バカにされてしまう」と恐怖を感じてしまうのです。

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