多くの人が、「自分ごと」にすると途端に落ち込む
しかし、売上に代表されるような市場価値と、自分という存在の人間的価値とはまったく関係がありません。
例えば、金融や不動産などは単価が高いので売上も大きく、一方で小さな飲食店などは売上は小さいのが普通です。もし売上で人間の価値が決まるなら、金融業や不動産業をしている人は価値が高く、飲食業界の人は価値が低いなんてことになってしまいます。そんなことはありませんよね。
このように他人の事例なら分かりやすいのですが、いざ自分の商品がぜんぜん売れなかったり、収入が下がったりすると、「ああ、自分には価値がない」と落ち込んでしまう人はたくさんいます。そんな時はもう一度このページを開いていただければと思います。
私の周りにも自分で仕事をしている仲間がたくさんいます。売上を大きく伸ばして新しいオフィスを借りて、社員をたくさん雇っていたかと思えば、急に業界全体が低迷して、また小さなオフィスに引っ越すなど、どんな人も浮き沈みを経験しています。
しかし、収入や売上が増えようが減ろうが、みんな大切な仲間です。商品が売れようが売れまいが、その人の人間としての価値は変わりません。一人ひとりの人間的価値は、お金や知名度などの成功や失敗では揺るがないのです。
商品やサービスの市場価値は買う人が決めるものです。しかし、自分の人間的価値は自分で決めて下さい。
私自身は、「自分は生きているだけで価値がある」なんて仰々しい言葉は使いませんが、生まれて来た時点で、「生きていていい」という許可をもらったんだろうなと理解しています。ですので、仕事や収入がどうなろうが、普通に生きていていいのだと思っています。