大人である以上、資産運用の結果は「自己責任」
大人が子どもと違うのは、自分の自由に行動することができる一方で、結果については自分が責任を負う、ということです。
大学生が講義をサボっても、高校生と違って叱られたり注意されたりしませんが、単位を落として卒業できなくても、だれも同情してくれません。遊び仲間が誘惑したとしても、それに負けた自分が悪いのであって、彼らが助けてくれるわけではありません。
資産運用も、同様です。自分の資産は自分の好きなように運用できますが、結果については自己責任です。他人がアドバイスや勧誘をしたとしても、決めるのは自分であり、結果の責任も自分が負うのです。運用の結果、損が出ても、アドバイスをした人が損失を補填してくれるわけではありません。
業者がしつこく投資商品の購入を勧めてきたとしても、買うか否かは自分の判断です。「業者に勧められたから買ったのに損をした」などと嘆いても、だれも同情してくれませんので、ご注意を。
「大儲け」と「大きなリスク」はワンセット
大人が自己資金でリスクのある投資商品を購入するのは自由です。一般には、リスクのある商品の方が利益の期待値(確率的に考えた損得)は高いですから、投資をすることはある意味で合理的です。
ちなみに、投資の期待値がプラスなのは、人々が臆病だからです。儲かるか損するか五分五分であれば投資しない、という人が多いので、儲かる確率が51%ある商品を買うことは容易だ、ということですね。
もっとも、自分の資金をリスクに晒すわけですから、いろいろなことを注意する必要があります。まずは、大切な老後資金を使って大儲けを狙うようなことは避けるべきでしょう。大儲けを狙うためには大きなリスクを覚悟する必要があり、大損すると悲惨な老後が待っていますから、あくまでも大儲けを狙うのは小遣いの範囲内で。