トライアングル不動産投資における3つのステップ
私が開発し、自ら実践することで望ましい結果を生み出している「トライアングル不動産投資」。その全体像(ロードマップ)について、ここで簡単に紹介しておきましょう。大きくは3つのステップから成り立っています([図表1]参照)。
【STEP1】「戸建て」への投資
これまでにも、戸建て物件を対象とした不動産投資はあったのですが、とくにトライアングル不動産投資では、「先の投資を見越して戸建てに投資する」のがポイントです。
具体的には、この後に続く新築アパート・中古アパート(集合住宅)への投資を見越して、そこに至るまでの過程を盤石にするために戸建てに投資する、というイメージです。最初に戸建てを購入しておくことが、不動産投資の成否を分けます。
戸建て投資の具体的な実践方法やその要点については第2章で紹介していますが、大事なのは、ただ戸建てを買えばいいわけではない、ということです。なぜ、最初に戸建てを購入するのかを、きちんと理解しておくことが大切です。
【STEP2】「新築アパート」への投資
戸建て投資によって不動産投資に慣れたり、あるいは家賃収入や売却益によって原資を得たりしたら、不動産投資を加速するための集合住宅に取り組みます([図表2]参照)。
集合住宅への投資は、不動産投資の要です。戸建てに投資するだけでも十分うまみはあるのですが、それだけでは収入・資産の拡大が難しくなります。そこで、複数の入居者を獲得でき、安定した賃貸経営がしやすいアパートに投資します。
ここで重要なのは、いきなり中古アパートを購入しないということです。詳しい内容は第3章で紹介していますが、融資の兼ね合いがあるために、とくにこれから始める方で、属性・資金的に新築アパートを狙えそうな方は、「新築アパート→中古アパート」という順番を検討してみてください。
【STEP3】「中古アパート」への投資
戸建て投資と新築アパート投資を経て、より収入・資産形成を加速させるために、今度は中古のアパートに投資します。これまでの経験を活かし、より盤石な不動産投資を実現していきます([図表3]参照)。
中古アパートへの投資は、不動産投資における収入・資産形成の要となります。ただ、そこに至るまでの過程と順番が大切です。いきなり中古アパートを購入するのではなく、戸建てと新築アパートを経ておくことで、利益(CF)や資産、さらに経験値の上増しが期待できます。
その後は、資金面や全体のプランを踏まえて、さらに戸建てや中古アパートを買い増したり入れ替えたりしながら、収入・資産を拡大していきます。