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3. 金融市場(8月)の振り返りと予測表
10年国債利回り
8月の動き(↗)
月初0.1%台後半でスタートし、月末は0.2%台前半に。
月初、台湾を巡る地政学リスクや欧米金融引き締めによる世界経済減速懸念から安全資産としての債券需要が高まり、5日に0.1%台半ばへ低下。その後はしばらく一進一退の展開となったが、英インフレ加速を発端とする欧米金利の上昇が波及し、18日に0.2%を回復。さらに独物価指標の上振れやFRB高官による利上げ継続に前向きな発言を受けた欧米金利上昇により、22日には0.2%台前半に上昇した。月の終盤も欧米のガス価格高騰やジャクソンホールでのタカ派的なパウエル議長講演を受けて海外金利発の金利上昇圧力が継続し、月末も0.2%台前半で終了した。
ドル円レート
8月の動き(↗)
月初132円台半ばでスタートし、月末は138円台後半に。
月初、米景気減速懸念に伴うドル売りや台湾を巡る地政学リスクに伴う円買いが強まり、2日に130円台後半に下落。しかし、その後はFRB高官から利上げ継続に前向きな発言が相次いだうえ、米雇用統計で労働需給の逼迫が示されたことでドルが急速に持ち直し、8日には135円台半ばに。
月半ばには米物価指標が相次いで予想を下回ったことを受けて、一旦133円台に下落したものの、米経済指標の改善や欧州インフレ懸念に伴う米金利上昇を背景に再びドルが上昇し、19日には136円台を回復。月終盤にはジャクソンホールでのパウエル議長講演で金融引き締め長期化の可能性が示唆されたことでさらにドルが買われ、月末は138円台後半に上昇した。
ユーロドルレート
8月の動き(↘)
月初1.02ドル台前半でスタートし、月末は1.00ドル台半ばに。
月初、米景気減速懸念に伴うドル売りやリスクオフのユーロ売りが交錯し、1.01ドル台後半から1.02ドル台前半での方向感のない推移が継続。米CPIの下振れを受けて一旦FRBの利上げ観測が後退したことで、11日には1.03ドル台を回復したが、その後はロシアを巡って欧州のエネルギー供給不安が高まり、ユーロ安基調に。23日には1ユーロ1ドルのパリティを割り込んだ。月終盤には物価指標の上振れや高官発言によってECBの大幅利上げ観測が高まり、パリティを回復。月末は1.00ドル台半ばで終了した。
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