吉野家、トヨタ、セブン・イレブン…日系大手企業の「フィリピン進出」続々

8月29日週「最新・フィリピン」ニュース

吉野家、トヨタ、セブン・イレブン…日系大手企業の「フィリピン進出」続々
写真:PIXTA

一般社団法人フィリピン・アセットコンサルティングのエグゼクティブディレクターの家村均氏による、最新のフィリピンレポート。今週は、今週はコロナ後の移動制限緩和、経済回復が進むなか、フィリピンに進出する日系企業の動向をみていきます。

フィリピンでいま、「セブン・イレブン」が増えている

 

セブン・イレブンを運営するフィリピンセブンコーポレーションは、上半期に161店舗の新規店舗を完成させ、2022年の目標である300店舗のネットワーク拡大の半分を超えたと発表しました。

 

上半期末時点で、セブン・イレブンの店舗数は3,241に達し、マニラ首都圏で1,057店舗、ルソン島(マニラ首都圏外)で1,402店舗、ビサヤ地方で464店舗、ミンダナオで318店舗となりました。

 

特に、ビサヤ・ミンダナオ地域の店舗数が急速に拡大しており、今後も拡大し続ける見込みです。

 

同社はまた、7月31日現在、946台のセブン銀行ATMを設置しており、2022年末までに1,854台までの普及を狙っているようです。

 

ATMを導入することにより、セブン・イレブンの店舗運営者は、店舗の売り上げを即入金できるとともに、顧客はATMから引き出した資金で買い物をするというサイクルが実現します。

 

こうしたなかで、フィリピンセブンは第2四半期に6億9,128万ペソの純利益を報告。昨年の1億324万ペソの純損失から黒字転換。上半期合計の純利益は8億9,041万ペソに達し、昨年の4億290万ペソの純損失から黒字転換しました。なお、売上高は、昨年の222 億ペソから35.9%増加の301億8,000万ペソまで拡大しています。

 

同社CEOタン氏は、インフレによるコスト上昇、サプライチェーンの問題、不安定な外国為替レート、金利の上昇などの課題に直面しているものの、グループの焦点を絞った戦略、製品の創造性、強力な市場ポジショニングにより、成長を維持できると述べています。

 

 

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※当記事は、情報提供を目的として、一般社団法人フィリピン・アセットコンサルティングが作成したものです。特定の株式の売買を推奨・勧誘するものではありません。
※当記事に基づいて取られた投資行動の結果については、一般社団法人フィリピン・アセットコンサルティング、幻冬舎グループは責任を負いません。
※当記事の比較するターゲット株価は、過去あるいは業界のバリュエーション、ディスカウントキャッシュフローなどを組み合わせてABキャピタル証券のプロアナリストが算出した株価を参考にしています。

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