(※写真はイメージです/PIXTA)

今まで「ダメ出し中心」で、上から目線でガンガン指示するのが日常だった人に、「コーチ的な関わりを増やしましょう」と言っても、いきなり変えるのは難しいものです。簡単にすぐに効果がでる方法があります。エグゼクティブコーチの大平信孝氏が著書『部下は動かすな。』(すばる舎)で解説します。

日々の会話の入り口と出口を変えてみる

ただし、サンドイッチ法では「入り口」だけでなく「出口」も変えます。

 

最後は、「建設的な問いかけ+応援メッセージ」で締めるのです。

 

言いたいことを言った上で、

 

「あなたは、どう思う?」
「今日話した件について、改めてどう感じた?」
「これからどんな取り組みをしていこうと思う?」

などと相手が自由に答えられる質問をするのです。

 

そして最後は、

 

「応援しているよ!」「期待しているよ!」

 

と応援メッセージで締めくくるのです。

 

このようにサンドイッチ法を実践することで、リーダーからよい流れの起点を作っていくことができます。

 

今までのコミュニケーションすべてを劇的に変えることは難しいでしょう。

 

いきなり変えると、相手も困惑するし、不自然です。

 

なので、いきなりすべてを変えようとするよりは、まず日々のコミュニケーションの入り口と出口を変えてみることをオススメしています。少しずつ変えることは脳の可塑性という性質にもかなっています。

 

この方法を実践したリーダーからは、

 

「入り口と出口だけならば、なんとか実践できています」

「今までいかに私が言いたいことだけをぶつけていたかを反省しましたし、意外といいアイデアや意見を言ってくれて頼もしいんです」

「スタッフから、まず受け止めてもらえるので、報告しやすくなったと反応があった」

 

といった声が届いています。

 

コミュニケーションの入り口と出口をいつもより整えるだけで結果が変わってきます。

 

ぜひ、実践してみてください。

 

大平信孝
株式会社アンカリング・イノベーション代表取締役

 

 

※本連載は、大平信孝氏の書籍『部下は動かすな。』(すばる舎)から一部を抜粋し、再編集したものです。

部下は動かすな。

部下は動かすな。

大平 信孝

すばる舎

「部下が動いてくれない」「部下が一向に成長しない」「怒っても褒めてもうまくいかない」「チームが全然まとまらない」「リーダーとしての自信がない」… このような悩みを抱えるリーダーのあなたは、なんとかして部下・チ…

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