(※写真はイメージです/PIXTA)

「認知症=怖い」はもう古い。医療・介護・福祉・高齢者問題をテーマに活躍、多数の著書を持つジャーナリストと、メディアや新聞各社でも多数活躍する司法書士との共著『認知症に備える』より、そもそも認知症とはなんなのか、認知症になったらどんなことに本人が困るのか、もしくは困らないのか、どのような制度が利用できるのか等、すぐ実生活に活かせるようなヒントを、以下抜粋して紹介する。

「高齢者うつ」も認知症と間違えられやすい病気です。子どもから高齢者までどの年代でも、うつ病は発症する可能性がありますが、高齢者のうつ病は「一日中ボーッとしている」「なんとなく元気がない」など、認知症の初期に似た症状があるため、認知症と間違われやすく、知らないうちにうつや認知症の症状が進行してしまうことがあります。

 

うつ病と認知症は、どちらも日常生活に支障が出てくるという共通点がありますが、原因がちがいます。

 

認知症は「脳になんらかの障害が起こる」ことが原因で、記憶力や判断力などの認知機能が低下しますが、うつ病では、「抑うつ症状が長く続く」ことで日常生活がうまくいかなくなってきます。

 

認知症とうつ病は区別しにくいことに加え、合併することも珍しくなく、うつ病の人が高齢化すれば認知症になったり、逆に認知症の人がうつ病にかかることもあるため、認知症専門医の診断が必要です。診断が間違っていると、治療法まで間違った方向に進んでしまうからです。

 

また、胃を切除した人には、4年以上たってからビタミンB12欠乏症が、アルコール依存症の人では、ビタミンB1欠乏症が起こることがあり、もの忘れやからだのふらつきなど、認知症に似た症状があらわれることがあります。

 

 

 

認知症に備える

認知症に備える

村山 澄江,中澤 まゆみ

自由国民社

「認知症=怖い」はもう古い! そもそも認知症とはなんなのか、認知症になったらどんなことに本人が困るのか、もしくは困らないのか、生活はどのように変化するのか、どこに何を相談できるのか、法的な制度としては、認知症に…

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