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8月中に「1ドル130円割れ」が起こる可能性
ちなみに、図表5は、過去4回の米ドル高・円安から米ドル安・円高へのトレンド転換直後の値動きの特徴について調べたものです。これをまとめると、円安トレンドが終了すると、2ヵ月で5%以上の米ドル下落が起こり、下落率が10%以上に拡大するのは半年以上の時間がかかっていました。
ただし、途中で「××ショック」などに巻き込まれると、米ドル安・円高はより激しいものとなりました。
今回はすでに7月の米ドル高値139.4円程度を記録したタイミングから1ヵ月も過ぎないなかで一時132円半ばまで下落、下落率はほぼ5%に達しました。これまでの経験からすると、とくに「××ショック」に巻き込まれるようなことでもなければ、8月中に130円を大きく米ドルが割り込む可能性は低いでしょう。
以上から、8月の米ドル/円は130~136円中心の展開を予想します。
吉田恒
マネックス証券
チーフ・FXコンサルタント兼マネックス・ユニバーシティFX学長
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