(※写真はイメージです/PIXTA)

人生100年時代。NPO法人「老いの工学研究所」理事長の川口雅裕氏は、書籍『年寄りは集まって住め』のなかで、『高齢者と「世間」や「共同体」の関係』について、昨今の話題から解説しています。

「なかなか自主返納には踏み切れない」理由のひとつ

運転免許証も車も、高齢者にとっては単なるカードや移動手段ではありません。

 

それを手放すことは何か大事なものを失ってしまうような、成人の共同体にいることの証明書をなくすようなものですから、当然、なかなか自主返納には踏み切れません。

 

また、世間からの「いい車に乗っている」「いい家に住んでいる」といった非常に単純で分かりやすい外形を自分への評価の代替としてきた人は、いつまでも肩書きにこだわるように、運転免許証も返納しにくいのでしょう。

 

 

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川口 雅裕


NPO法人「老いの工学研究所」理事長。 1964年生。京都大学教育学部卒。 株式会社リクルートコスモス(現株式会社コスモスイニシア)で、組織人事および広報を担当。 退社後、組織人事コンサルタントを経て、2010年より高齢社会に関する研究活動を開始。約1万6千人に上る会員を持つ「老いの工学研究所」でアンケート調査や、インタビューなどのフィールドワークを実施。高齢期の暮らしに関する講演やセミナー講師のほか、様々なメディアで連載・寄稿を行っている。 著書に、「だから社員が育たない」(労働調査会)、「速習!看護管理者のためのフレームワーク思考53」(メディカ出版)、「実践!看護フレームワーク思考 BASIC20」(メディカ出版)、「顧客満足はなぜ実現しないのか」(JDC出版)、「なりたい老人になろう~65歳からの楽しい年のとり方」(Kindle版)がある。

本記事は幻冬舎ゴールドライフオンラインの連載の書籍『年寄りは集まって住め』(幻冬舎MC)より一部を抜粋したものです。最新の法令等には対応していない場合がございますので、あらかじめご了承ください。

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