23区年収ランキング。1位と最下位の差は「800万超」
日本の人口減少は止まるところを知らないが、東京には変わらず人口が集中している。総人口約1億2,500万人の10%以上にあたる約1,400万人が東京都で暮らしている。さらに23区に絞ると、約970万人もの人が住んでいる状況だ。
23区内に居住している人々の平均年収は、どのくらいなのだろう。地区によって、想像以上に大きな差があるから驚きだ。
東京都23区の平均年収ランキング
不動の1位は、やはり港区。六本木ヒルズやミッドタウンなど、誰もがぱっと思い浮かぶ代表的な高層ビルも多い。特に麻布エリアには大使館が多く集まっており、街全体でセキュリティレベルが非常に高いのも、一流のビジネスパーソンらに居住地として選ばれる要因となっているのかもしれない。
1位の港区と最下位の葛飾区の差はなんと「827万8,415円」。では、物価を比べるとどうだろう。家賃で比べてみると、港区の家賃相場は9.81万円。対して葛飾区は6.42万円で、こちらも約3万円と大きな差がある。
ちなみに23区の中で家賃相場が一番高い千代田区では13.18万円、一番安い足立区は5.96万円という結果だった(参考:2021年6月30日付。ホームメイト「東京23区の家賃相場」より)。
次に、年収1,000万円超世帯の割合を都内市区町村別に見てみよう。
都内1,000万超世帯の割合
年収1,000万円超世帯の割合では、千代田区が1位となっている。こちらのランキングでは、順位が下がるにつれ数字の落ち方はなだらかだ。1,000万円を超える高収入世帯トップ3には、やはり企業の本社や官公庁が集まる千代田区や中央区、港区がランクインしている。
「住民7人に1人が社長」? 社長が一番多い街は
「社長の住む街」ランキングでは、世田谷区が社長の数だけで見ると圧倒的トップだった。しかし、全体の比率で見ると、港区の13.85%がトップで、社長数では1位の世田谷区は社長比率5.40%なので、ここでもやはり港区が、トータルとして見ると高所得者や「一流」と呼ばれる人の割合が多いことが予想される。
ちなみに港区の社長比率は、なんと住人の7人に1人が社長という計算になる(ここでいう「社長」は、個人企業も含む)。また上記の表は、全国の市区郡別ランキングであり、上位10位内すべてを東京都23区内が占めていることになる。
平均年収1位が港区という結果は、多くの人にとってある程度想定内だっただろう。平均年収トップと最下位の開き具合や、社長比率で「7人に1人が社長」といった結果は驚いた人も多かったのではないだろうか。こうしたデータをときどき参照して、次に住む街や社会動向を図る際の参考にしてほしい。
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