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不動産屋が提示した「2500万円」の根拠は？
◆「もしかしたら、架空のでっちあげかもしれんのに」
アサミ：うーん。とはいえ、よ。2500万円なら最初の一括査定のときに出された2400万円よりは高いし、いいかもって思っちゃうこともあるかも。
家の精：不動産屋から2500万円の根拠は教えてもらえたのか。
アサミ：オダテル不動産の当初の査定額は2700万円で、商業施設が建つからって上乗せで3000万円になったけど、さすがに強気過ぎたって言われて。同じような条件で周辺の過去の取引事例を見てみたら、この2500万円から2700万円の間が妥当って言われたの。
家の精：取引事例か、なんとも胡散臭いな。
アサミ：でも私も見せてもらったよ。実際の土地の情報とか細かく書かれてた。
家の精：その資料ってもらわなかったのか。
アサミ：会社の極秘資料だからここだけでしか見せられないって、もらえなかったわ。
家の精：甘いなあ。もしかしたら架空のものをでっちあげたのかもしれんのに。
アサミ：そこまでする!?
家の精：完全な嘘かは分からんが、ちょっとした脚色はしているかもしれんぞ。そんなことを平気でやる業者もいるって、前にテレビか新聞で見たからな。
◆突然「若い女性担当者」に変更された理由って…（汗）
アサミ：資料もしっかりしてたし、妙に説得力を感じて、私もちょっと信用したのに。兄さんは初めから、担当の人を信頼しきっていたけど。
家の精：あの堅物そうな兄貴がかよ。
アサミ：今日だけやけに若い女性が担当者で、兄さん鼻の下伸ばして。
家の精：それも戦略だな向こうの。事前に兄貴も来るって伝えてたんだろ。実質的な決定権は兄貴にあると踏んだから、気に入られそうな人を投入してきたんだよ。
アサミ：なるほど。完全に向こうのペースに乗せられてたってわけね。
家の精：味方のフリしながら、自分たちの儲けのことしか考えないところもあるからな。最大効率で利益が出せるなら、売主を信頼させるためのテクニックをこれでもかってくらい使ってくるさ。
アサミ：うーん、いい不動産屋さんだと思ってたのに。なんだか人間不信になりそう……。
露木 裕良
一般社団法人「不動産売却支援ネット」 理事長
「不動産高く売りたい.com」 サイト運営
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