認知症の第一人者、認知症に…「デイサービスに参加したくなかった」ワケ (※写真はイメージです/PIXTA)

「まだ大丈夫と思いたい。でも、知っておけば準備できる。」高齢者認知症外来・訪問診療を長年行ってきた専門医・近藤靖子氏は、書籍『認知症のリアル 時をかけるおばあさんたち』のなかで「デイサービス」について解説しています。

知的レベルの高い方には?…「デイサービスの中身」

デイサービスは、通所介護と呼ばれる介護サービスの種類の一つです。日帰りでデイサービスセンターや施設などへの送り迎えがあり、半日のサービスと一日のサービスがあります。

 

家で閉じこもりがちな高齢者を外に連れ出して、より健康的に過ごしてもらうという側面と、高齢者の家族に休息を与えるという側面があります。デイサービスの基本的な業務内容は、健康状態の確認および管理、食事摂取や水分補給、そして入浴や排泄の世話などの日常的な生活のケアです。

 

それ以外に、リハビリや体操をしたり、絵を描いたり歌を歌ったりなどの娯楽の時間もあります。デイサービスでは要支援度や要介護度、そして認知機能がさまざまな高齢者が集まって来るので、娯楽も、最大公約数的な、みんなができるだけ楽しめるようなものになります。具体的には、簡単なクイズや懐メロ、塗り絵や簡単なクラフトワークなどです。

 

家で一人寂しく過ごしている方などは楽しんで参加されることも多いですが、技術や専門性の高い仕事を長年されていた方などには物足りなく感じられることもあるでしょう。

 

高齢者のご家族は、デイサービスで安全に楽しく過ごしてもらえれば、と思っています。高齢者の方も、認知症がある程度進んでいたり、入浴や排泄などに介護が必要な状態だったりする場合には、比較的スムーズにデイサービスを受け入れているようです。

 

介護度が低い、そして知的レベルの高い仕事や生活をしてきた方は、たとえ認知症が多少進んでも、デイサービスの娯楽は自分には合わないと思われるようです。日常生活に必要なわけではなく、本人も行きたくないのであれば、私は、そういう時に無理にデイサービスに行かなくてもよいと思います。

 

さらに時が経てば、高齢者の自然経過として、次第に心身ともに衰えたり介助が必要になったりして、デイサービスに行くことに違和感がなくなることが結構あります。

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    本記事は幻冬舎ゴールドライフオンラインの連載の書籍『認知症のリアル 時をかけるおばあさんたち』(幻冬舎MC)より一部を抜粋したものです。最新の法令等には対応していない場合がございますので、あらかじめご了承ください。

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