日本が直面する「国家最大の危機」…乗り越えるためのカギは【マクロストラテジストの見解】 (※写真はイメージです/PIXTA)

本記事は、フィデリティ投信株式会社が提供するマーケット情報『マーケットを語らず』から転載したものです。※いかなる目的であれ、当資料の一部又は全部の無断での使用・複製は固くお断りいたします。

環境意識や戦争、エネルギー危機…歴史は韻を踏む

「歴史は韻を踏む」といいます。

 

「脱炭素」をキーワードに、先進国の環境意識は、大気や水質の汚染、騒音などの公害に悩まされた1960~70年代以来、約50年ぶりに高まっています。

 

欧州では約80年ぶりに戦争が起き、世界全体で考えれば、約70年ぶりに「二極の分断」が始まりました。それは、約50年ぶりのエネルギー危機に加え、食糧の危機も招いています。

 

米国は、ウクライナに巨額の軍事支援を提供し、また、日米豪印4ヵ国による安全保障や経済の枠組み(通称『Quad』)、米英豪3ヵ国による安全保障の枠組み(『AUKUS』)、インド太平洋経済枠組み(IPEF)などで、実質的な「中国包囲網」を強めています。

 

対する中国は、3隻目の空母を進水させたほか、ロシア産の原油輸入量がサウジアラビア産を抜いてトップになり、中露合わせて9隻の艦隊が日本を周回するなど(→国内の各種報道に基づく)、ロシアとの政治・経済・軍事的な結びつきをさらに強めています。また、アルゼンチンとイランは新興5ヵ国グループ『BRICS』への加盟を申請しました。

 

そして、パンデミックに伴う巨額の財政支出とマネタイゼーション、高齢化に伴う労働供給の減少、「世界の分断」による食糧とエネルギーの供給遮断、国防支出の増加などによって、世界経済では約50年ぶりに「ディスインフレからインフレへの転換」が起きつつあります。

 

あわせて、世界や米国の株式市場では、「成長株式から割安株式への転換」、「テクノロジー企業などのソフト/インタンジブル(無形の)銘柄から、資源や素材株式、商品、リートなど実物資産へのシフト」が起きています。

 

[図表1]米国の政府支出(GDP比)とインフレ率(前年同月比)
[図表1]米国の政府支出(GDP比)とインフレ率(前年同月比)

 

フィデリティ投信株式会社
マクロストラテジスト

大阪大学大学院経済学研究科博士前期課程修了後、農林中央金庫にて、外国証券・外国為替・デリバティブ等の会計・決済業務および外国債券・デリバティブ等の投資・運用業務に従事。

その後、野村アセットマネジメントの東京・シンガポール両拠点において、グローバル債券の運用およびプロダクトマネジメントに従事。

アール・ビー・エス証券にて外国債券ストラテジストを務めた後、2013年にJ.P.モルガン・アセット・マネジメントに入社、2019年同社マネージング・ディレクターに就任。ストラテジストとして、個人投資家や販売会社、機関投資家向けに経済や金融市場の情報提供を担う。2020年8月、フィデリティ投信入社。

フィデリティ投信ではマーケット情報の収集に役立つたくさんの情報を提供しています。詳しくはコチラ

著者紹介

連載フィデリティ投信のマクロストラテジストによる「マーケット情報」

【ご注意】
•当資料は、情報提供を目的としたものであり、ファンドの推奨(有価証券の勧誘)を目的としたものではありません。
•当資料は、信頼できる情報をもとにフィデリティ投信が作成しておりますが、その正確性・完全性について当社が責任を負うものではありません。
•当資料に記載の情報は、作成時点のものであり、市場の環境やその他の状況によって予告なく変更することがあります。また、いずれも将来の傾向、数値、運用成果等を保証もしくは示唆するものではありません。
•当資料にかかわる一切の権利は引用部分を除き作成者に属し、いかなる目的であれ当資料の一部又は全部の無断での使用・複製は固くお断りいたします。

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

登録していただいた方の中から
毎日抽選で1名様に人気書籍をプレゼント!
会員向けセミナーの一覧
TOPへ