「ライフイベント費」を見直す3つの鉄則
◆老後でも意外にかかるお金
老後にかかるお金で見落としがちなのがライフイベント費です。ライフイベントというと「現役時代」というイメージがあるかもしれませんが、60〜70代前半は意外とライフイベントが多い時期。住宅のリフォーム、車の買い替え、子どもの結婚や出産・子育て資金援助など、大きな出費を伴うイベントが目白押しです。
そのほか、海外旅行といった老後の楽しみやお墓・お葬式の費用も予算を立てて準備をしておかなくてはなりません。
例えば、新築で購入した家も老朽化が進み、リタイア後にリフォームの必要に迫られるケースが多くあります。リフォーム貧乏にならないための鉄則は、「予算」「優先順位」「必要性」の3つ。新しいものを買うと、他のものがみすぼらしく見え、余計なものまで買い替えたくなってしまいます。だからこそ、予算を決めて優先順位を守り、必要ないものに浪費しないよう気をつけなければなりません。
他のライフイベントについても同様に、浪費防止の3つの鉄則を守ることが重要です。高級車に買い替えるつもりだったけど、軽自動車を選んで購入費用や維持費を抑えるなど、予算化する中で費用がかかりすぎる項目があれば予定を切り替えて節約する必要も出てくるでしょう。
また、ライフイベント費は中期的に必要な資金なので、つみたてNISA(ニーサ)での運用もおすすめです。
酒井 富士子
経済ジャーナリスト
株式会社回遊舎 代表取締役
【関連記事】
■税務調査官「出身はどちらですか?」の真意…税務調査で“やり手の調査官”が聞いてくる「3つの質問」【税理士が解説】
■親が「総額3,000万円」を子・孫の口座にこっそり貯金…家族も知らないのに「税務署」には“バレる”ワケ【税理士が解説】
■恐ろしい…銀行が「100万円を定期預金しませんか」と言うワケ
■47都道府県「NHK受信料不払いランキング」東京・大阪・沖縄がワーストを爆走