(※写真はイメージです/PIXTA)

老後資金の準備は、「出るお金」と「入るお金」を整理することが重要です。ポイントとなるのは「出るお金」のうちの、生活費以外にかかるお金の部分です。経済ジャーナリストが、明快かつ平易に解説します。※本記事は『マンガと図解でよくわかる 老後のお金 本当に必要な金額の答えと今からできる対策』(インプレス)から抜粋・再編集したものです。

「ライフイベント費」を見直す3つの鉄則

◆老後でも意外にかかるお金

老後にかかるお金で見落としがちなのがライフイベント費です。ライフイベントというと「現役時代」というイメージがあるかもしれませんが、60〜70代前半は意外とライフイベントが多い時期。住宅のリフォーム、車の買い替え、子どもの結婚や出産・子育て資金援助など、大きな出費を伴うイベントが目白押しです。

 

そのほか、海外旅行といった老後の楽しみやお墓・お葬式の費用も予算を立てて準備をしておかなくてはなりません。

 

例えば、新築で購入した家も老朽化が進み、リタイア後にリフォームの必要に迫られるケースが多くあります。リフォーム貧乏にならないための鉄則は、「予算」「優先順位」「必要性」の3つ。新しいものを買うと、他のものがみすぼらしく見え、余計なものまで買い替えたくなってしまいます。だからこそ、予算を決めて優先順位を守り、必要ないものに浪費しないよう気をつけなければなりません。

 

他のライフイベントについても同様に、浪費防止の3つの鉄則を守ることが重要です。高級車に買い替えるつもりだったけど、軽自動車を選んで購入費用や維持費を抑えるなど、予算化する中で費用がかかりすぎる項目があれば予定を切り替えて節約する必要も出てくるでしょう。

 

また、ライフイベント費は中期的に必要な資金なので、つみたてNISA(ニーサ)での運用もおすすめです。

 

※1:ホームプロ「2018年リフォーム実態調査」 ※2:リクルート「ゼクシィ結婚トレンド調査2021」、公益社団法人国民健康保険中央会「出産費用平成28年度」 ※3:日本自動車工業会「2007年度乗用車市場動向調査」 ※4:鎌倉新書「第4回お葬式に関する全国調査」(2020年)、「第13回お墓の消費者全国実態調査」(2022年) ※5:日本自動車整備振興会連合会「平成27年度国産自動車点検・整備料金実態調査」
[図表3] ※1:ホームプロ「2018年リフォーム実態調査」
※2:リクルート「ゼクシィ結婚トレンド調査2021」、公益社団法人国民健康保険中央会「出産費用平成28年度」
※3:日本自動車工業会「2007年度乗用車市場動向調査」
※4:鎌倉新書「第4回お葬式に関する全国調査」(2020年)、「第13回お墓の消費者全国実態調査」(2022年)
※5:日本自動車整備振興会連合会「平成27年度国産自動車点検・整備料金実態調査」

 

[図表4]

 

 

酒井 富士子
経済ジャーナリスト
株式会社回遊舎 代表取締役

 

 

【関連記事】

■税務調査官「出身はどちらですか?」の真意…税務調査で“やり手の調査官”が聞いてくる「3つの質問」【税理士が解説】

 

■親が「総額3,000万円」を子・孫の口座にこっそり貯金…家族も知らないのに「税務署」には“バレる”ワケ【税理士が解説】

 

■恐ろしい…銀行が「100万円を定期預金しませんか」と言うワケ

 

■入所一時金が1000万円を超える…「介護破産」の闇を知る

 

■47都道府県「NHK受信料不払いランキング」東京・大阪・沖縄がワーストを爆走

 

マンガと図解でよくわかる 老後のお金 本当に必要な金額の答えと今からできる対策

マンガと図解でよくわかる 老後のお金 本当に必要な金額の答えと今からできる対策

酒井 富士子

インプレス

老後2000万円問題ってほんと? 漠然と不安を抱えている人に 入るお金の増やし方、不安の消し方教えます! 本書は「老後2000万円問題」で漠然とした不安を抱くすべての人々に向け、本当に必要な金額の答えと今からできる対…

人気記事ランキング

  • デイリー
  • 週間
  • 月間

メルマガ会員登録者の
ご案内

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

メルマガ登録