不動産投資に成功している人は、しっかりとリスクもその対処法も知って不動産に投資しています。リスクを知り、対処法も押さえておけば、マンション経営で安定した利益をあげることが可能です。24,000戸以上を管理する不動産会社の代表の重吉勉氏が著書『不動産投資が気になったらはじめに読む本』(金風舎)で解説します。

不動産投資には8つのリスクがある!

重吉勉著『不動産投資が気になったらはじめに読む本』(金風舎)より。
重吉勉著『不動産投資が気になったらはじめに読む本』(金風舎)より。

不動産投資を進めるうえでは避けては通れないリスクについて紹介していきます。世のなかに不動産投資を紹介しているセミナーや書籍はたくさんありますが、不動産投資のリスクについて詳しく解説しているものはごくわずかです。

 

不動産会社はリスクについて話したがらず、失敗事例を出したがりません。ただ、成功している人は、しっかりとリスクもその対処法も知って不動産に投資しています。

 

不動産投資を検討するのであれば、絶対に外すことのできない8つのリスクについてまとめました。単なるリスクの内容紹介だけではなく、その回避策、対応策についても踏み込んで紹介しています。リスクを知り、対処法も押さえておけば、マンション経営で安定した利益をあげることが可能です。

 

それでは1つずつ確認していきましょう。

 

▶リスク①借金 金利の上昇に備え、借金をコントロールする

不動産投資で一番のリスクは、借金です。繰り返しになりますが、これは不動産投資を進めるうえで絶対に覚えていただきたいポイントです。

 

空室や滞納は大きなリスクですが、それで不動産投資が破綻するわけではありません。

 

借金返済のための原資を入居者からの家賃収入に頼っていて、その家賃収入が空室や滞納で入ってこなくなった結果、返済が滞り不動産投資が行き詰まってしまうのです。

 

自己資金が数百万円しか出せないような状況で、1億円や2億円といった多額の借入れをすると、金利上昇リスクも跳ね上がります。

 

繰上げ返済を行うことで金利上昇リスクを軽減できるといっても、1億円の借金に対して100万円程度の繰上げ返済では、ほとんど効果はありません。ところが、同じ100万円の繰上げ返済でも、もともとの借入れが1000万円であれば、高い効果を見込めます。

 

毎月のローン返済を家賃収入から賄えているといっても、それは今の金利での話です。

 

金利が上昇したからといって、家賃収入が増えるわけではありません。

 

家寶収入で返済が追いつかなければ、サラリーマンとしての給与などあなた自身の別の収入からローンを返済する必要があるのです。こうしたときになって、繰上げ返済したとても、やはり多額の借金の前では焼け石に水です。

 

第5章でもお伝えしたように、借入れ割合は40%を目安にして不動産投資をすすめていきましょう。借金のコントロールさえできていれば、不動産投資で破たんすることはありません。

 

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次ページ空室リスクは「立地×商品力×客付力」

本連載は重吉勉氏の著書『不動産投資が気になったらはじめに読む本』(金風舎)から一部を抜粋し、再編集したものです。なお、データは出版時点の情報に基づいています。

不動産投資が気になったらはじめに読む本

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低金利時代の不動産投資で成功する人、失敗する人

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