老後資金の寿命を延ばす方法とは
令和の54歳はまだまだ元気で、働き盛りといってもいい年齢です。とても引退を考える時期ではありません。平均寿命は17年も延びたのに、定年は5年しか延びていません。すなわち、老後生活だけが長くなったのです。
当然、長い老後を安心して過ごすための老後資金が必要になります。
65歳まで働き口が確保できるとはいえ、定年後の再雇用では、給与は多くの場合、半減してしまいます。65歳でリタイアしたとしたら、平均寿命まで生きると仮定すると、男性は16.64年、女性は22.74年。ちなみに平均余命まで生きるとすると、男性18.86年、女性23.89年という長い老後が待っているのです。
数年前には「老後資金2000万円問題」が話題になりました。
2019年、金融庁の金融審議会市場ワーキング・グループの報告書「高齢社会における資産形成・管理」が発端となり、老後資金について考える人が多くなりました。
老後になって2000万円が不足するというのは、総務省統計局「家計調査報告書」から導き出された数字です。2017年の「高齢者夫婦無職世帯」の家計収支のデータでは、収入が20万9198円に対して、支出(非消費も含む)が26万3713円です。毎月の不足分は5万4519円です。この不足分を30年間埋めるために必要なお金が約2000万円(正確には1977万840円)なのです。
しかし、コロナ禍を経て、2020年の「家計調査報告書」のデータを見てみると、何と1111円のプラスに転じました。「老後2000万円問題」はコロナ禍と節約で乗り切っていたのです。
だからといって、これで老後資金は安泰というわけではありません。老後資金の寿命を延ばすには、収支のバランスを改善することが重要です。
収支のバランスをとるには、生活を見直して支出を抑える、すなわち生活のダウンサイジングが必要です。もっとも「言うは易し、行うは難し」が暮らしのダウンサイジングです。では、どうすればいいのでしょうか。
ここでは家計のダウンサインジグのコツを紹介します。
節約のポイントは大きな部分にメスを入れる。それは固定費の見直しが一番です。これから、老後に向けてやっておきたい4つのチェックポイントがあります。
①保険の見直し
②住宅ローン
③通信費(スマホ、パソコン)
④クルマ
こうした固定費の支出を見直すことで、暮らしのダウンサイジングができます。
見直せるのは支出だけではありません。老後の収入について見直しも考えましょう。
老後の収入を増やす方法は長く働くことです。収入があれば取り崩す金額も減り、資産寿命も延びます。
とくに「老後資金がほとんどない」「公的年金の受給額が少ない」といった人は、できるだけ長く働くことで、老後資金を増やすことができます。また厚生年金に加入しながら働くので、将来受け取る年金額を増やすことにつながります。
GGO編集部
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