前回は、貯金の「スランプ」に陥ったときの対処法を紹介しました。今回は、貯金ができる人とできない人の違いはどこにあるのかを見ていきます。

多くの人がぶち当たる「200万円の壁」とは?

現在、私が運営しているセミナー受講生のなかでは、500万円以上貯まっている人が30人以上います。彼女たちはおそらくあっという間に1000万円貯金を達成するでしょう。しかし、そこまでいかずに挫折してしまった人も残念ながらいます。

 

スタート時から貯金が少しはあったり、まったく0円からのスタートの人もいて、人によって状況はさまざまです。ただ、モチベーションはだいたい同じです。最初は、誰もがやる気があります。富女子になりたいと思ってセミナーに参加しているので、「よし、1000万円貯めてみせる!」と思って始めるのです。ですが、しばらく経つと、1人、2人と挫折する人が出てきます。

 

傾向としてそういう人は、だいたい200万円までいかずにやめてしまいます。私はこれを「200万円の壁」と呼んでいます。

貯金の「目的」を見失うと誘惑に負ける

では、200万円の壁を越えられる人と越えられない人の違いは何なのでしょうか。最初から貯金があったかどうかは関係ありません。前に書いた、1000万円貯金を始める際の「何のためにお金を貯めるのか」「なぜ1000万円が欲しいのか」という目的を見失っていないかどうかの違いなのです。

 

貯金を継続するにあたって、最初から最後までモチベーションを上げておくのは意外と難しいものです。最初はいいけれど、ある程度は我慢をしないといけないため、多くの人は数カ月で気持ちがぐっと萎えていきます。

 

その原因の一つとして考えられるのは、消費をあおる環境です。日本は消費社会で、テレビや雑誌、インターネットなどあらゆる媒体で誘惑し、モノを買わせようとしてきます。

 

そのときに「なぜ、自分はお金を貯めているのか」、もう一度原点に立ち返って、気持ちを立て直すことができれば誘惑に打ち勝つことができます。挫折しそうになったら、次のような言葉で自問自答してみてください。

 

私はどんな生き方をしたいのだろうか?

私は豊かになりたくないのだろうか?

私はお金に困らない生活をしたくないのだろうか?

 

そして「絶対に富女子になる」と誓い、気持ちを立て直しながら貯金を続けましょう。

本連載は、2015年3月24日刊行の書籍『富女子宣言 20代女子が5年で1000万円貯める方法』から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

富女子宣言

富女子宣言

永田 雄三

幻冬舎メディアコンサルティング

かつて女性は結婚をして専業主婦になれば、「貧困」と呼べる状況に陥ることはまずありませんでした。 しかし、時代は変わりました。男性に頼らずに自分でお金を貯め、運用し、資産を築くための知識・ノウハウが、いま女性に求…

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