「記述問題」で点数を取るには?
■記述問題は「添削指導」がマスト
対策が難しいと思われている問題形式の一つが記述問題です。英語、数学、国語といった主要教科では、合計点の中で、記述問題に割り当てられている配点が極めて高いのが現実です。京都大学の英語は、すべて記述問題である年が大半です。しかしながら、この記述問題は授業で扱うことはあっても、答案を添削してもらう機会がほとんどないのが現実です。少し手直しすれば、見違えるほどの答案となるのが添削指導なのに、それを受ける機会が与えられていないのです。
⇒記述力は、個別に指導を受け地道に育てる
■模範解答の提示だけでは記述力は身につかない
記述問題で点を取るには、ポイントを押さえた読みやすい文章の作り方を練習して学ぶことが欠かせません。模範解答を示すだけの指導や一方通行の授業では、記述問題を解く力は身につきません。国語の赤本や青本でも答えが異なってくるので、模範解答はないため、子どもにはプラスにもなりません。本来は一人ひとり、子どもの解答を見て添削するきめ細かな指導が子どもの記述力を伸ばします。
⇒模範解答を目指すのではなく、合格答案を目指す
■「とにかく書くこと」で得点力アップ
ほかの教科と同様、記述問題もまず書き慣れるところから始めます。あくまで私の印象ですが、最近の子どもたちは、自分の考えを十分な長さの文章でアウトプットする機会があまりありません。
例えば英作文なら、初期段階での添削は、単語のスペルは正しく書けているか、三単現のsを忘れていないか、ピリオドやアポストロフィは忘れていないかなど、ごく基本的な部分に留めます。分かりやすいミスだけチェックすることで、子どものモチベーションを維持しながら、とにかく書く行為を続けさせていくのです。毎日400字を20分程かけて、書く練習を10回くらいすれば英語として読める文章が書けるようになっていきます。
これは私の知る大学の教授も実践している記述力育成方法です。その教授は学生に、どれだけ用紙を文章で埋められたかに比例して点数を与える、という条件でレポートを毎週課したそうです。すると学生たちは最初、ひたすら指定の文字数を文章で埋めて提出するのですが、この記述課題を毎週続けて半年が経つ頃には、メチャクチャだった文章も読めるものになっていくとのことでした。
文章の内容の良し悪しを見るのは、子どもの文章の意味が通り始めてからでかまわないでしょう。とにかくまずは子ども達に書かせることです。
⇒量質転化。たくさん書きながら質を高める
乾 俊和
株式会社ドゥクエスト 代表取締役社長
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