苦手科目アリでも合格点を取るには?
■「点数を稼ぎやすい設問」を重点的に学習
受験は限られた試験時間内での点取りゲームです。要領よく点数を積み重ねる必要があります。記述問題には部分点があるため、効率的に合格点を取るためには、設問ごとの配点を知る必要があります。
東大の二次の世界史(配点60)を例にすると、第1問が大論述、第2問が短文記述、第3問が一問一答です。配点は非公表ですがそれぞれ20点と仮定します。合格点は、30点(50%)・42点(70%)です。こうした点をもとにすれば、点数の取りやすい問3・問2の学習を重点的にすべきです。難易度の高い大論述に時間をかけすぎないというのが合格点を取るための勉強です。
京大では、英文解釈が2問、英作文が2題です。合格点の目安が60%であるので、英作文で70%の得点を目指しましょう。英検2級レベルの語彙と文法、語法の知識があれば難しくありません。逆に読解問題は、哲学的な文章が出た場合は高得点を取ることが難しいので部分点狙いです。全ての設問が難しいわけではないので、できそうなものは時間をかけて丁寧に、難しい問題は部分点狙いでミスのない得点を目指します。
⇒設問ごとに目標点を設定する
⇒得点しやすい設問に力を入れる
■具体的すぎる学習法
京大対策としては読解と英作文の学習割合を2対1で行います。京大はほぼ全てが記述問題です。添削指導が極めて効果的です。自分が書いた答案を基に、具体的な改善方法を知ることで効率の良い学習が可能です。
東大英語では70〜80点を目標にするのが無理がありません。
時間対効果が高い設問はリスニングです。120点満点中、リスニングは30点分あるのでほぼ満点取れるレベルになるまで繰り返し練習する必要があります。
要約問題、和訳、英作文などの記述問題は50〜60点の配点です。どれも60%取れれば、リスニングを加えて50点は確実にクリアできるでしょう。残り30〜40点分は4択問題がほとんどです。最低10点は取れると考えれば、合格ラインの点数は十分に獲得可能です。