(※画像はイメージです/PIXTA)

最難関校や上位校を目指すのであれば「スピーディー学習」を習慣づけながら、1日の勉強時間の中に「スロー学習」を家庭で足していく必要があります。それぞれどのような学習方法なのでしょうか。プロ家庭教師集団「名門指導会」代表の西村則康氏が著書『難関校合格のすごい勉強習慣』(日本能率協会マネジメントセンター)で解説します。

基本的な処理能力を身につける「スピーディー学習」

それでは、合格へと着実に歩を進めていける「スピーディー&スロー学習」とはどんなものかについてお話ししていきます。まずは「スピーディー学習」からです。

 

「スピーディー学習」とは、算数ならば計算練習やパターン問題演習、国語ならば漢字練習や熟語の暗記といった学習です。各科目の基本的な処理能力を身につけるトレーニングといえます。

 

塾のテキストやプリント、市販の問題集などをハイスピードでこなしていく学習で、40年前も、今も変わらず成績を上げるためには大切です。

 

また、「スピーディー学習」は、塾の勉強に対応していくために必要になる学習でもあります。

 

塾の授業はものすごいスピードで進んでいきます。塾の先生の説明は学校の先生が話す速さの1.5倍ほど。しかも、板書はどんどん消されてしまいます。

 

ご存じのように、算数の授業では、まず先生が説明したあとに子どもたちが自分で解き、数分後に先生が解説します。塾の授業にまだ慣れていない子や、算数があまり得意でない子は、その時間内に解き切ることができません。ですから、先生の解説が始まったときもまだ慌てていて、しっかり聞き取りながら、ノートに書き写すことが難しくなります。

 

余裕を持って先生の解説を聞き、授業中に「大事なのはここだな」「そうか、ここを間違えたんだな」と確認できるようになるには、問題を解く速度を身につけることも欠かせないのです。

 

次ページ「いつもどおり」の対応ができるスロー学習

※本連載は、西村則康氏の著書『 難関校合格のすごい勉強習慣』(日本能率協会マネジメントセンター)から一部を抜粋し、再編集したものです。

西村式中学受験小4~小6で差をつける 難関校合格のすごい勉強習慣 受かる子・受からない子の違いは「スピーディー&スロー」学習法

西村式中学受験小4~小6で差をつける 難関校合格のすごい勉強習慣 受かる子・受からない子の違いは「スピーディー&スロー」学習法

西村 則康

日本能率協会マネジメントセンター

難関校が求める「難問に向き合ったときでも試行錯誤できる子」「自分の頭で考えられる子」を育てる。スピーディー学習、基本的な処理能力を身につけるトレーニング、スロー学習、「いつもどおり」の安定した行動をとらせるため…

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