定年後は謙虚な考え方をする
あなたの会社で、定年後再雇用で働いている方でこんな方はいませんか?
①上から目線で指示を出してくる→「これやってくれる?」
②自分の意見を押し付けてくる→「今までこれで上手くいったから、これがいいと思うよ」
③自分で調べないで聞いてくる→「この使い方、どうすればいいの?」
④自分の仕事に不平不満を言う→「こんなこと、自分がする仕事じゃないよ」
こういう態度をとると若い人から嫌われ、仕事も上手くいきません。
私も再就職をした時に、謙虚であれば人間関係のトラブルは生まれなかった、と後悔しました。逆に言えば、謙虚でさえあれば、人間関係は大概上手くいきます。
しかし、現実はできていない人が多いのではないでしょうか。理由は2つ、①自分を変えようとしない、②謙虚でないことに気付いていない、があげられます。
【理由①自分を変えようとしない】
自分がつちかってきた地位、業績などを捨てたくない。いつまでも大切にしたい、相手からもそのように接してほしい。そのような思いを持ち続けたいのです。
そうすると、「自分が若い奴に合わせるのはプライドが許さん」と考えを変えず次第に孤立していくようになります。
孤立していると気付いた時は手遅れなのです。そうならないために、誰に対しても謙虚で接していきましょう。
【理由②謙虚でないことに気付いていない】
この場合は少し厄介です。自分は大丈夫と思っているので、改善するきっかけがつかめないままトラブルにつながってしまいます
シニアはプライドが高く偉そうだと思うくらいでちょうどいいのです。自分の親しい人、家族や親友などに「偉そうなところない?」と聞いてみてください。家族や親友ぐらいしか厳しいことを言ってくれないので、耳を傾けましょう。
会社にいるときは会社のルールで上下関係があるから成り立っていますが、定年を迎えそのルールが無くなると、誰に対しても対等の人間関係にリセットされます。
そこで何が必要になってくるか? 対等な立場で相手を見ることができるかということです。定年後はいったん自分をリセットして、新入社員の気持ちに戻って、すべてを学び直す気持ちでスタートしましょう。そうすると年齢、性別にかかわらず、いろいろな人から慕われるシニアになること確実です。
<ポイント>
●上から目線をやめ、人から学ぼうという気持ちを持つことが大切。
●新入社員の気持ちになって、素直に学び直すことがキーになる。