今回は、テクニカル分析を活用する際のポイントを見ていきます。※本連載は、IFTA国際検定テクニカルアナリストとして活躍する福永博之氏の著書、『ど素人が読める株価チャートの本』(翔泳社)の中から一部を抜粋し、「テクニカル分析」の基礎知識と分析方法を紹介します。

多種多様なテクニカル分析…プロでも迷うことがある

今回は、これまでの連載でお話ししたことを踏まえ、失敗を避け、成功に近づくために身につけておかなければならないと思われるテクニカル分析を私の経験則をもとにご紹介したいと思います。様々なテクニカル分析手法がありますが、本連載で紹介する手法を選んだ理由は以下の通りです。

 

この連載の最初にご紹介しましたように、値動きを突き詰めると、株価は、「上がる」か、「下がる」か、「横ばい」かの三つの動きしかないと考えられます。

 

そして、いろいろなテクニカル指標を使っても、混乱するばかりか、場合によっては同じ種類に分類されるテクニカル指標でも異なるシグナルが発生したりして、プロでも迷うことがしばしばあるのです。

まずは「初心者」でも使いやすい手法を学ぶ

そのような迷いに入り込まないために、トレンドや売買タイミングに的を絞り、テクニカル分析の知識が浅い全くの初心者でも理解しやすく、簡単に活用できるもので、上手に売買を繰り返しながら利益を積み上げていけるようなテクニカル分析指標だけを選びました。

 

ただし、単純にその使い方などの基本を知るだけでは、すでに様々な本が出版されており、既知のものになっていますので、本連載がみなさんの役に立つことが期待できません。

 

そこで今回からは、どういった考え方でそのテクニカル指標は作られているのか、またなぜ結果がそうなるかという理由を解説します。この二つの理由を知ることで実戦で正しい使い方ができるようになります。

 

自分が知りたいことを教えてくれるテクニカル指標の選択に加え、選択したテクニカル指標をどういった状況で使えばもっともよい結果が導き出されるのかについても解説します。というのもテクニカル指標は万能ではないからです。

 

そのため個別銘柄の値動きや上場している市場の値動きの特徴によって、シグナルがはっきり表れるケースと、そうでないケースがあり、実際の売買でミスリードに巻き込まれないようにする必要があるのです。

 

また、テクニカル指標のサインが有効なとき、有効でないときはどういうときなのかなど、実戦で活用するにあたって必要な知識はすべて身につけられるように、次回からお話ししたいと考えています。

 

[図表]テクニカル分析をする際はコレだけは押さえておこう

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