〈公立中高一貫校の受検対策〉敬遠する親も多いが…「銀本」は最強の対策ツール【合格アドバイザーが解説】 (※写真はイメージです/PIXTA)

公立中高一貫校を“受検”しようと本気で思ったら、何をすべきでしょうか? 公立中高一貫校合格アドバイザー・ケイティこと窪田亜実氏は、著書『公立中高一貫校合格バイブル』(実務教育出版社)にて、「銀本」を解くことが合格の近道であるとアドバイスしています。銀本を解くべき理由と注意点について見ていきましょう。※ほとんどの公立中高一貫校では、合格者は報告書+適性検査(ペーパーテスト)の合計スコアで決まります。公立中高一貫校は「学力試験で入学可否を決めてはいけない」という決まりがあるため、あくまでも「試験」ではなく「検査」という位置づけで選抜が行われます(受「験」ではなく受「検」と書くのは、そのためです)。

受検合格に「銀本」は必須

公立中高一貫校合格のために絶対に欠かせないのが、みくに出版から出ている『公立中高一貫校適性検査問題集全国版』、通称「銀本」です(表紙の色が銀色です)。ほぼ全国の公立中高一貫校の最新年度の問題が1年分掲載されており、ページ数は約1000ページ。かなり分厚く、手に取るとずっしりと重いです。私が講師になりたての頃はまだ300ページ台でしたが、公立中高一貫校がどんどん増えるにつれ、いまでは枕になりそうな厚さになってきました。

 

私がこれまで指導してきた子たちは、銀本を少なくとも1年度分、多い子は5、6年度分網羅してから本番に臨んでいます。早い子は2ヵ月弱で1年度分消化しているようです。

 

適性検査は学校により傾向がバラバラなのに、全国版を解く必要が本当にあるのか、初めは疑問に感じる方も多くいらっしゃいます。しかし、銀本が得点につながる理由はいくらでもあります。銀本はその厚みからどうしても敬遠されがちですが、まずは「解くべき理由」を知ってください。

銀本を解けば、適性検査の難易度がガクッと下がる

適性検査は、一見すると科目の分類もなく、つかみどころがないように見えます。しかし、同じ切り口(たとえば人口減少や森林伐採など)で出題されることも多く、銀本を網羅することで「あ、これと似たような問題を知っているぞ」と気づくようになります。そうなれば、記述式の問題に対しても「確かこういう内容で書けばいいはず!」と、解答の方向性を見抜くことができます。ほぼ記述で構成されているからこそ、「こういう問題はこういう答えを書くと丸になる」という引き出しの多さが、得点につながっていくのです。

 

理系の問題では、小学校では習わない問題(立方体を積み上げて色を塗ったり、ロボットの部品を回転させたり、野菜を水に沈めたり…)が出題されますが、ものすごく特殊で斬新な問題に見えて、実は似たような問題がすでに他県で出ていることが本当に多いのです。知識を問わない問題をイチから考えるのは大変なので、「他県の適性検査を真似て作問したのでは…」としか思えないことも多々あります。

 

実際、銀本を解き始めてから数ヵ月経つと、「似たような問題がたくさんあるとわかって、解くのが楽しくなってきた!」と言う子が出てきます。「コレも知ってる!アレも見たことある!」という状態になると、得体が知れないと思い込んでいた適性検査が急に攻略可能な面白い問題に見えてくるので不思議なものです。適性検査そのものに耐性ができると、解くスピードも上がってくるので、見た目の分厚さに負けず、心のハードルを上げ過ぎないようにしてくださいね。

 

出所:ケイティ(窪田亜実)著『公立中高一貫校合格バイブル』(実務教育出版社)より
銀本マスターになろう 出所:ケイティ(窪田亜実)著『公立中高一貫校合格バイブル』(実務教育出版社)より

公立中高一貫校合格アドバイザー

1988年兵庫県生まれ。適性検査対策の情報を配信する「ケイティサロン」主宰。法政大学在学中に早稲田アカデミー講師として活動する中で、中学受験で親子関係が壊れていくケースや、進学後に燃え尽きて成績が低迷するいわゆる「進学校の深海魚」となるケースを毎年のように見てきた経験から、「合格をゴールにしないこと」を強く意識する。

公立中高一貫校開設の黎明期である2007年からの講師経験を活かし対策の範囲を全国に広げ、「ケイティサロン」には北海道から沖縄まで様々なエリアからメンバーが集まっている。1期生約180名、2期生約270名が卒業し、北は仙台二華から南は沖縄開邦まで合格者を出し、さらに1期、2期ともに都立の中高一貫校すべてにメンバーを送り出した。

狭き門にも心折られず、「受検してよかった」と笑顔で本番当日を迎えられるよう、公立中高一貫校に挑む親子を日々サポートしている。

●【適性検査対策!】ケイティの公立中高一貫校攻略ブログ(⇒http://katy-tekiseikensa.net/)
●ケイティサロン(公立中高一貫校合格を目指す情報共有サロン)(⇒https://lounge.dmm.com/detail/2380/)

著者紹介

連載公立中高一貫校合格バイブル ~受検500日前から本番まで「いつ」「何を」するべきか?

※本連載は、ケイティ(窪田亜実)氏の著書『公立中高一貫校合格バイブル 受検500日前から本番まで「いつ」「何を」するべきか』(実務教育出版社)の一部を抜粋し、再編集したものです。

公立中高一貫校合格バイブル 受検500日前から本番まで「いつ」「何を」するべきか

公立中高一貫校合格バイブル 受検500日前から本番まで「いつ」「何を」するべきか

ケイティ(窪田 亜実)

実務教育出版社

わが子が公立中高一貫校に合格するために「親がすべきこと」がこの一冊でよくわかる! ●公立中高一貫校の受検を検討しているものの、どこから対策すればいいの? ●本当に塾が必要なの? ●どこまで保護者のフォローが必…

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