基準変更で悲鳴続出!厳しくなった「小学生の通知表」、評価を底上げするには?【中学受験対策】

基準変更で悲鳴続出!厳しくなった「小学生の通知表」、評価を底上げするには?【中学受験対策】
(※写真はイメージです/PIXTA)

ほとんどの公立中高一貫校では、合格者は報告書+適性検査(ペーパーテスト)の合計スコアで決まります。学期ごとに渡される「通知表」の良し悪しがそのまま報告書に直結するわけではありませんが、かといって大きくズレることもありません。通知表の評価を上げるには、どうすれば良いのでしょうか? 公立中高一貫校合格アドバイザー・ケイティこと窪田亜実氏の著書『公立中高一貫校合格バイブル』(実務教育出版社)より、「通知表のフォロー」について見ていきましょう。公立中高一貫校以外を目指す親子にとっても参考になる内容です。

「現在の通知表」は評価基準がかなり厳しい

2020年度から通知表のつけ方が大きく変わり、それに伴って学校側から「今後はこのような基準で通知表をつけます」という説明があった方も多いはずです。通知表の基準が変わったことにより、「評価されづらくなった」と感じる方が非常に増えています。

 

また、「かなり厳しくつけます」「よほど際立っていない限り一番よい評価(学校により異なりますが、「3」「A」「大変よい」など)はつけません」と宣言する先生もいらっしゃいます。通知表は先生の主観によるところもあるので一概には言えませんが、カラーテスト(単元ごとに行われるカラー印刷されたテスト。先生が独自作成する白黒の小テストとは別)の点がよくて、提出物の漏れなどがなければ高い評価をもらえる、という時代ではなくなったと感じます。

 

しかし、まだこの厳しい基準に慣れず、「ウチの子はテストもほぼノーミスだし、授業態度も先生からほめられているのになぜ…」と、通知表のスコアの低さに戸惑う保護者の方も多くいらっしゃいます。基準変更があった2020年度から、通知表の時期になると保護者の方からの悲鳴まじりのご相談が急増し、中には「もう受検はやめたほうがいいかも…」と意気消沈する方もいるほどです。

通知表の良し悪しが報告書に直結するわけではないが…

出願時に提出する報告書と、学期ごとに渡される通知表は別ものです。いまは、通知表は「絶対評価」のしくみになっていて、A君とB君が同じできばえでも、「A君はもっとがんばれるはずだ」と思えば、B君より下の評価がつくこともあります。通知表は「生徒のモチベーションアップにつなげる」という主旨でつけられるもので、報告書とはそもそも意図が異なります。このことから、通知表の良し悪しがそのまま報告書に直結するわけではないという点はふまえておいてください。

 

そうは言っても通知表が課題だらけであれば、当然、報告書も厳しくなります。「通知表と報告書は一致はしないけれども、大きなズレはない」と考えてください。たとえば、通知表がオール3でも、報告書で2が入ることもありますし、通知表では2の科目が、報告書では3ということもあります。ただし、通知表では1の科目が、報告書では3というようなどんでん返しは、まずありません。

 

そのため、通知表が思うような結果ではなかった場合、早い段階できちんとフォローすることが望ましいと思います。まずは、通知表のつけ方について確認してみましょう。

次ページオール3は難しくて当然…通知表をつける基準とは?

本連載はケイティ(窪田亜実)氏の著書『公立中高一貫校合格バイブル 受検500日前から本番まで「いつ」「何を」するべきか』(実務教育出版社)の一部を抜粋し、再編集したものです。

公立中高一貫校合格バイブル 受検500日前から本番まで「いつ」「何を」するべきか

公立中高一貫校合格バイブル 受検500日前から本番まで「いつ」「何を」するべきか

ケイティ

実務教育出版社

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