疫病の蔓延や世界情勢の悪化……不安定な世の中において、私たちはどのように生きていくべきしょうか。京セラ株式会社をはじめ、KDDI、JALと3つの世界的企業を率いた稀代の名経営者・稲盛和夫氏は、数々の著作や講演で多くの人に勇気を与え、背中を押してきました。今回は、そんな稲盛氏がすべてのビジネスマンにおくった「366の箴言」より、7月18日〜7月24日の言葉を紹介します。
23日…失敗してもクヨクヨ悩まない
人生では、時に失敗してしまうことがあります。そのようなときも、決してクヨクヨと感性的に悩んではなりません。
失敗した原因をよく考え、反省はしなければなりません。「あんなバカなことをなぜしたのだろう」と、厳しく自省をしなければなりません。しかし、十分に反省したのであれば、後は忘れてしまうことです。
人生でも仕事でも、いつまでもクヨクヨと思い悩むことは、百害あって一利なしです。
24日…明るく希望を持って次の行動へ
十分に反省した後は、新しい目標に向かって、明るく希望を持って、行動を起こしていけばいいのです。
たとえ生きてはいられないと思うような重大なことが起ころうとも、決していつまでも心を煩わせてはなりません。感性的な心の悩みを払拭し、明るく前向きに新しい方向へ新しい行動を起こしていくのです。
そのような人は、たとえどんな窮地に陥ろうとも、後に必ず成功を遂げていくことができるのです。
稲盛 和夫
京セラ株式会社
名誉会長
京セラ株式会社
名誉会長
昭和7年鹿児島県生まれ。鹿児島大学工学部卒業。34年京都セラミック(現・京セラ)を設立。社長、会長を経て、平成9年より名誉会長。
昭和59年には第二電電(現・KDDI)を設立、会長に就任、平成13年より最高顧問。22年には日本航空会長に就任し、27年より名誉顧問。
昭和59年に稲盛財団を設立し、「京都賞」を創設。毎年、人類社会の進歩発展に功績のあった方々を顕彰している。
著書に『人生と経営』『「成功」と「失敗」の法則』『成功の要諦』、五木寛之氏との共著に『致知新書 何のために生きるのか』(いずれも致知出版社)など多数。
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連載稀代の名経営者から「人生を豊かにするヒント」を学ぶ…週刊「稲盛語録」