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笑顔は相手に安心感を与えられる
■欧米社会では「歯並びは身だしなみの一つ」
では、なぜアメリカでは多くの人が矯正をするのに、日本では少ないのでしょうか。先に「文化的な背景の相違」と申し上げましたが、どういうことなのか、詳しく説明していきます。
まず、欧米では「外見を重視する」ということが挙げられます。「人は見た目が9割」という説もあるほどです。特にアメリカでは、歯並びが悪いことは「恥ずかしいこと」だと捉えられています。
矯正治療は、アメリカでも安いとはいえませんが、歯並びが悪いと「子どもの頃、矯正治療してもらえないほど貧しかったのか」と蔑むような目で見られたり、「家柄や育ちが悪い」「親の教育がなっていない」という印象を与えたりしてしまいます。
就職の面接試験などでは、歯並びの悪さは肥満と同じで、「自己管理ができていない、だらしない人」と見なされてしまいます。仕事や恋愛をするうえでも不利なことはいうまでもありません。
アメリカでは、歯並びは身だしなみの一つとして捉えられているのです。
一方、日本では、「外見よりも大事なのは中身だ」と考える風潮があります。見た目を繕うことはあまりよくないことだという、無言の空気が流れています。ですから歯並びが悪くても、内面が美しければよい、と感じる人が多くいるのではないでしょうか。いえ、そもそも歯並びを気にする文化そのものも皆無だと感じています。
八重歯の場合はむしろ、「かわいい」と言われるほどですが、八重歯は欧米では魔女を連想させるので、「不吉なもの」と捉えられています。これも、文化の違いからくるものです。
■多民族国家で重要視される「美しい笑顔」
欧米で歯並びの美しさが重要視されるのは、広義で捉えれば、それは「当然の身だしなみ」だからなのですが、もっと突き詰めていけば、歯並びの美しさは「笑った時の美しさ」に影響を与えるから、ともいえます。
笑った時にチラリと見える白い歯、美しい歯並びは、きれいな笑顔の決め手になります。
ところが笑った時に、歯が黄ばんでいたり、ガタガタの歯並びだったりすると、いくら美人や美男子でも、一気に印象が悪くなってしまいます。このことは欧米だけでなく、日本でも同じだと思うのですが……。
一方、日本人、特に女性の場合は、笑う際に口に手を当てて笑うことが多いですよね。「歯を出して笑うのははしたない」という考え方もありますが、もしかしたら無意識のうちに歯並びの悪さを隠しているのかもしれません。
逆に考えれば、美しい歯並びであれば、わざわざ手で口を覆う必要はありません。むしろ、堂々と笑顔になれるでしょう。笑顔に自信が出ると、自己肯定感も高まり、前向きに生きられるようになります。
ご存じの通り、笑顔には自分も他人も幸せな気分にする不思議な力がありますが、もう一つ、アメリカに代表される多民族国家ならではの「笑顔が大切にされる理由」があります。
それは、笑顔によって、相手に安心感を与えられる、というものです。アメリカにはさまざまな人種の方がいて、さまざまな言語が使われ、宗教も多様です。価値観や思想、主義主張も異なります。そのため笑顔で相手に敵意がないことを示すことが重要になります。
一方、日本人は、圧倒的多数が日本で生まれ、日本の文化の中で育っています。ほとんどの人が日本語を母国語とし、宗教活動に熱心な人も多くはありません。日々の生活の中で相手に敵意を感じることが少ないため、主義主張をする必要もなく、お互いを理解することにそれほど苦労を要しません。すなわち相手にあえて安心感を与える必要はないのです。
こうした違いが、積極的に矯正をする・しないという違いにつながっているのではないかと考えています。
もし、留学したい、グローバルに活躍したいと考えているのであれば、英語圏ではほとんどの人が歯列矯正をしているということ、その理由として、このような文化的背景があるということを理解する必要があります。
そして、矯正しないまま、学校や仕事などで欧米人と付き合うことになったら、「なぜ矯正していないのですか?」と、聞かれるケースも出てくるでしょう。
そのような質問を投げかけられないためにも、矯正することの必要性を認識していただければと思います。