(※写真はイメージです/PIXTA)

「人生100年時代」と叫ばれ久しい、昨今…。自分たちが将来に受給できる年金額がブラックボックスである以上、「長生き=幸せ」という、ひとつの価値観は過去のものとなりつつあります。誰しもが抱える年金への不安を少しでも解消すべく、データをもとに予測してみましょう。

年齢別、年金受給額早見表

次に、年齢別に平均受給額を確認していきましょう。

 

厚生労働省『令和2年 厚生年金保険・国民年金事業の概況』によると、令和2年の厚生年金保険(第1号)受給者は3,581万人、受給者の平均年金額は「14万4,366円」です。下記の表では、年齢別の平均年金受給額を確認することができます。

 

【60代】

60歳・・・9万1,304円

61歳・・・5万8,881円

62歳・・・6万1,048円

63歳・・・7万8,886円

64歳・・・8万1,279円

65歳・・・14万4,064円

66歳・・・14万4,333円

67歳・・・14万3,081円

68歳・・・14万1,098円

69歳・・・14万2,764円

 

【70代】

70歳・・・14万7,292円

71歳・・・14万6,568円

72歳・・・14万5,757円

73歳・・・14万5,367円

74歳・・・14万7,330円

75歳・・・14万7,957円

76歳・・・14万9,693円

77歳・・・15万1,924円

78歳・・・15万4,127円

79歳・・・15万6,714円

 

【80代】

80歳・・・15万8,309円

81歳・・・16万73円

82歳・・・16万622円

83歳・・・16万1,675円

84歳・・・16万2,760円

85歳・・・16万2,964円

86歳・・・16万2,221円

87歳・・・16万3,007円

88歳・・・16万4,010円

89歳・・・16万6,406円

 

厚生労働省が実施する『令和2年 年金制度基礎調査(老齢年金受給者実態調査)』によると、平均支出額は月、25.5万円と公表されています。

 

65歳以上の平均支出額は年齢を重ねるほど低くなる傾向はありますが、平均年金受給額と言われる15万円との差は10.5万円あり、このギャップを埋めるために、個人的な貯蓄や資産運用が必要不可欠な時代に、すでに突入していると言えるでしょう。

 

政府はこうした現状をサポートするため、希望すれば定年後も働くことができるよう「高年齢者雇用安定法」の改正を進める動きもあります。

 

一方で、国民からはベーシックインカム(政府が自国民に現金を配る制度。フィンランドやドイツをはじめとする欧州諸国で導入されています)を希望する声も高まっていますが、実現するか否かは現在のところ藪の中です。

 

先行きは不透明ですが、現在のコア労働者層が受給者側に回ったとき、その時代のコア労働者層に「長生きすると、人生楽しそうだな」と感じてもらえる社会であることを願わずにはいられません。

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