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世界トップの「グローバル都市」は2年連続でロンドン
シュローダー(以下、当社)が発表した「グローバル・シティーズ・インデックス」において、ロンドンは2年連続で首位の座を維持する結果となりました。英国の首都は多くの分野で高い評価を獲得し、イノベーションの分野では世界のグローバル都市のなかで1位となりました。
また、世界トップクラスの大学や充実した公共交通網も高く評価され、今年には待望の新線である「エリザベス・ライン」が開業し、さらに充実する予定です。
当社のグローバル・シティーズ・インデックスは、4つの指標を用いて、最も優れたグローバルな都市を特定し、ランク付けすることを目的としています。経済、環境、イノベーション、輸送の4つの指標です。この指標では、経済の活力、世界的な大学、先進的な環境政策、優れた輸送インフラをあわせ持つ都市を特定します。
これらの要素は、高賃金の才能ある知識労働者を引き付け、都市の経済成長を促進するのに役立ちます。とりわけ世界で最高ランクの大学は、高い資格を持つ卒業生がより多くの収入を得ることで、高い税収を生み出すため、都市の将来にわたる繁栄に不可欠といえます。
「ロンドンは、グローバル・シティーズ・インデックスの4つの指標すべてで高いスコアを獲得しており、交通機関の接続性と大学の重要性はポジティブなインパクトをもたらします。」と、同指数を作成した当社のグローバル・シティーズ戦略のファンドマネージャー、ヒューゴ・マーチンは述べています。
「ロンドンは、エリザベス・ラインという新線の開業と、長年にわたる地下鉄、バス、鉄道のネットワークにより、他のグローバル都市と比較して大量輸送が可能で交通容量の水準が極めて高いです。また、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(LSE)やインペリアル・カレッジなど、学術研究の最前線にある大学も、さまざまな分野で世界をリードしています。
コロナ禍でも「都市はビジネスの基幹」
新型コロナウィルスのパンデミック危機をきっかけに、在宅勤務への移行で都市から大量の人が流出するという懸念は杞憂だったようです。
データによると、人々が都心から離れる傾向はみられますが、完全に都市から離れたわけではありません。週に6:4(3日はオフィス、2日は自宅での在宅勤務)という働き方は現実になり始めています。
また、都心で過ごす時間が減っているとはいえ、都市はビジネスの基幹であり、特に新規の知識経済において不可欠なコラボレーションの機会を提供するため、グローバル都市は依然として重要です。
今年の指数では、ボストンが2位に浮上し、3位に後退したサンフランシスコと順位が入れ替わりました。ボストンの指数の上昇は、コロナワクチンの開発に貢献し、バイオ・メディカル研究とイノベーションの世界的な中心地としての地位が認められたためです。ボストンはまた、輸送インフラでも1位にランク付けされました。
人口が米国最大の都市である、「ビッグアップル」と呼ばれるニューヨークは、イノベーションと輸送インフラで特に高い評価を得て、1つ順位を上げた4位となりました。
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