本記事は、シュローダー・インベストメント・マネジメント株式会社の『マーケット情報』を転載したものです。

【関連記事】世界主要国「国際競争力」ランキング…6位「日本」13位「韓国」

世界トップの「グローバル都市」は2年連続でロンドン

シュローダー(以下、当社)が発表した「グローバル・シティーズ・インデックス」において、ロンドンは2年連続で首位の座を維持する結果となりました。英国の首都は多くの分野で高い評価を獲得し、イノベーションの分野では世界のグローバル都市のなかで1位となりました。

 

また、世界トップクラスの大学や充実した公共交通網も高く評価され、今年には待望の新線である「エリザベス・ライン」が開業し、さらに充実する予定です。

 

当社のグローバル・シティーズ・インデックスは、4つの指標を用いて、最も優れたグローバルな都市を特定し、ランク付けすることを目的としています。経済、環境、イノベーション、輸送の4つの指標です。この指標では、経済の活力、世界的な大学、先進的な環境政策、優れた輸送インフラをあわせ持つ都市を特定します。

 

これらの要素は、高賃金の才能ある知識労働者を引き付け、都市の経済成長を促進するのに役立ちます。とりわけ世界で最高ランクの大学は、高い資格を持つ卒業生がより多くの収入を得ることで、高い税収を生み出すため、都市の将来にわたる繁栄に不可欠といえます。

 

「ロンドンは、グローバル・シティーズ・インデックスの4つの指標すべてで高いスコアを獲得しており、交通機関の接続性と大学の重要性はポジティブなインパクトをもたらします。」と、同指数を作成した当社のグローバル・シティーズ戦略のファンドマネージャー、ヒューゴ・マーチンは述べています。

 

「ロンドンは、エリザベス・ラインという新線の開業と、長年にわたる地下鉄、バス、鉄道のネットワークにより、他のグローバル都市と比較して大量輸送が可能で交通容量の水準が極めて高いです。また、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(LSE)やインペリアル・カレッジなど、学術研究の最前線にある大学も、さまざまな分野で世界をリードしています。

コロナ禍でも「都市はビジネスの基幹」

新型コロナウィルスのパンデミック危機をきっかけに、在宅勤務への移行で都市から大量の人が流出するという懸念は杞憂だったようです。

 

データによると、人々が都心から離れる傾向はみられますが、完全に都市から離れたわけではありません。週に6:4(3日はオフィス、2日は自宅での在宅勤務)という働き方は現実になり始めています。

 

また、都心で過ごす時間が減っているとはいえ、都市はビジネスの基幹であり、特に新規の知識経済において不可欠なコラボレーションの機会を提供するため、グローバル都市は依然として重要です。

 

今年の指数では、ボストンが2位に浮上し、3位に後退したサンフランシスコと順位が入れ替わりました。ボストンの指数の上昇は、コロナワクチンの開発に貢献し、バイオ・メディカル研究とイノベーションの世界的な中心地としての地位が認められたためです。ボストンはまた、輸送インフラでも1位にランク付けされました。

 

人口が米国最大の都市である、「ビッグアップル」と呼ばれるニューヨークは、イノベーションと輸送インフラで特に高い評価を得て、1つ順位を上げた4位となりました。

 

杉原 杏璃 氏登壇!
「THE GOLD ONLINE フェス 2025 @東京国際フォーラム」
(入場無料)今すぐ申し込む>>

次ページ順位を上げたメルボルンと下げたパリ、香港

【ご留意事項】
・本資料は、情報提供を目的としてシュローダー・インベストメント・マネジメント株式会社(以下「弊社」といいます。)が作成した資料であり、いかなる有価証券の売買の申込み、その他勧誘を意図するものではありません。
・本資料に示されている運用実績、データ等は過去のものであり、将来の投資成果等を示唆あるいは保証するものではありません。投資資産および投資によりもたらされる収益の価値は上方にも下方にも変動し、投資元本を毀損する場合があります。また外貨建て資産の場合は、為替レートの変動により投資価値が変動します。
・予測値は将来の傾向を例示することを目的とするものであり、その実現を示唆あるいは保証するものではりません。実際には予測値と異なる結果になる場合があります。シュローダーは予測値、前提となる仮定、経済および市場状況の変化、予測モデルその他に関する変更や更新について情報提供を行う義務を有しません。
・本資料中に含まれる第三者機関提供のデータは、データ提供者の同意なく再製、抽出、あるいは使用することが禁じられている場合があります。第三者機関提供データはいかなる保証も提供いたしません。第三者提供データに関して、本資料の作成者あるいは提供者はいかなる責任を負うものではありません。
・本資料中に記載されたシュローダーの見解は、策定時点で知りうる範囲内の妥当な前提に基づく所見や展望を示すものであり、将来の動向や予測の実現を保証するものではありません。市場環境やその他の状況等によって将来予告なく変更する場合があります。
・本資料は、作成時点において弊社が信頼できると判断した情報に基づいて作成されておりますが、内容の正確性あるいは完全性については、これを保証するものではありません。
・本資料を弊社の許諾なく複製、転用、配布することを禁じます。シュローダー/Schrodersとは、シュローダーplcおよびシュローダー・グループに属する同社の子会社および関連会社等を意味します。
シュローダー・インベストメント・マネジメント株式会社 
金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第90号
加入協会/一般社団法人日本投資顧問業協会、一般社団法人投資信託協会、一般社団法人第二種金融商品取引業協会

人気記事ランキング

  • デイリー
  • 週間
  • 月間

メルマガ会員登録者の
ご案内

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

メルマガ登録