(※写真はイメージです/PIXTA)

7年間で約500件の不動産取引の経験を持つグランドネクスト株式会社代表・小島優一氏は、「マンション購入時の内見は、夜にもおこなうべき」と語ります。その理由をみていきましょう。

マンションに「夜のトラブル」が多いワケ

Aさんのように、マンションを購入してから気づく問題やトラブルは、夜に起こりやすいと言えます。なぜなら、夜はどの部屋にも人がいることが多く、生活音が発生しやすいためです。特に都心など学生や若者が多く住むエリアでは、多様な職業・趣味を持っている方が多いので注意が必要です。

 

夜の生活パターンやリズムは人それぞれ違いますし、起きている人にとっては問題ないような音でも、寝ている人には耐えられない場合があります。

 

そこでここからは、夜、マンションの外・内それぞれにおいて発生するトラブル例をご紹介していきます。

 

■マンション周辺で起こるトラブル

 

・マンションの前の道路や近くの高速道路に、夜から早朝にかけて大型トラックの交通量が増える。しかもスピードを出すので、夜、道路からの音や振動がひどい。

 

・マンションの近くにあるグラウンドやゴルフ練習場の照明が、夜遅くまで点灯しているため、窓から強烈な光が入ってきてまぶしい。

 

・近くに消防署と病院があるため、時間を問わず救急車や消防車がサイレンを鳴らして出動していく。

 

・マンションの前にある公園に、夜遅くまで若者が集まってバスケットボールやスケートボードをしているので音と話し声・笑い声がうるさい。

 

・向かいの建物の1階に飲食店があり、夜遅くに大きなカラオケの音が響いてくる。

 

■隣・上下の部屋との間で起こるトラブル

 

建物の内、つまり隣・上下の部屋との間で起こる夜のトラブルは、やはり音に関するものが多いです。

 

・下の階の部屋にあるルーフバルコニーで、夜遅くまで大勢が飲んだり食べたりしているので、音や話し声・笑い声が上がってきてうるさい。

 

・夜中に、上の階の部屋から小さい子供かペットが走り回る音がする。

 

・隣の部屋の人が、夜遅くに帰ってきたり仕事に出たりする際に、ドアを大きな音をたてて開閉するので、玄関近くの部屋で寝ることができない。

 

・夜、隣・下の部屋のバルコニーから、タバコや夜に干した洗濯物の強い柔軟剤のにおいがしてくるので、臭くて窓を開けられない。

昼間だけの内見では不十分

 

夜に起こるトラブル例を見てみると、マンションを購入する際の内見が昼間だけでは不十分だということがわかります。

 

マンションを購入してから後悔することになる事態を回避するためにも、購入前の内見は徹底的に行っておくことが大切です。

 

■内見時のチェックポイント

 

マンションを内見する際には、どうしても室内に注視しがちです。しかし室内だけでなく、建物の共用部分や周辺の環境もしっかりとチェックすることが重要です。

 

駐輪場やゴミ置き場の様子から、マンション全体の雰囲気をうかがい知ることも可能です。

 

実際に会ったり話したりすることはできなくても、隣の部屋や上下の部屋の前も確認しておくとよいかもしれません。

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