前回は、デイトレードで儲けている人が「1%の動き」を大切にする理由について説明しました。今回は、株式の「デイトレード」に向いている人の特徴を見ていきます。

30本利食い、20本損切り、50本がトントンなら成功

デイトレード最初の100本は、1%の株価上昇で利益を確定し、1%の下落で損切りしてくださいと言いました。「それでは儲からないのではないか?」と考える人がいるかもしれません。

 

最初の100本は、野球で言うところの100本ノックだと思ってください。つまり、まだ練習の段階です。とはいっても、バーチャルトレードではなく実際に自分の資金で株を購入するのですから、真剣勝負であることには違いありません。とにかくトレードを積み重ねて、毎日コツコツと利益を増やしていきましょう。そして、1%下がったら戻るのを待たずに、即座に損切りしてください。

 

多くのトレーダーを見てきた経験から言うと、最初の100本ノックは、30本で利益が出せて、20本が損切り、後の50本がトントン切り(プラスマイナス0)であれば上々です。特に大切なのは、損を膨らませずに20本の損切りを1%の範囲内できちんとできたかどうかということです。

利食いの回数を増やせない人はデイトレードに向かない

人によっては、100本やると2割(20本)ではなく7割(70本)以上が損切りになってしまった、という場合もあります。原因は、そもそも選ぶべきでない銘柄ばかりを買っている、もしくは利益確定のタイミングが間違っている(欲張り過ぎて持ち続け、結局下落してしまい、損をするパターン)などが考えられます。

 

ただ、それでも経験を積む中で、銘柄の選び方も含めたデイトレードならではの感覚を磨いていけば、少しずつ上達して利益が出る本数が増えていくはずです。もちろん、厳しいことを言うようですが、すべての人がデイトレードに向いているわけではない、というのも厳然たる事実です。

 

もし、何度デイトレードを繰り返しても買値から下げたところで損切りすることができない、100本ノックが200本になっても300本になっても利食いの回数を増やすことができない、という人はデイトレードではなく中長期のトレードのほうが合っている可能性もあります。

 

これは、ある意味「体質」のようなもので、どうしても短期トレードには向いていない、損切りできないという人もいるのです。自分はデイトレードができるのかできないのか、向いているのかいないのか、それを知るためにも、まずは必ずデイトレードの100本ノックをやってみること、これは必須です。

 

そして、デイトレードとの相性がよく、勝てる確率がどんどん上がっていく人は、専業トレーダーになれば「億」単位のお金を手にすることができるはずです。

本連載は、2015年3月17日刊行の書籍『知識ゼロ、資金ゼロから億万長者になれる株入門』から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。投資はご自分の判断で行ってください。本書を利用したことによるいかなる損害などについても、著者および幻冬舎グループはその責を負いません。

知識ゼロ、資金ゼロから 億万長者になれる株入門

知識ゼロ、資金ゼロから 億万長者になれる株入門

鈴木 正剛

幻冬舎メディアコンサルティング

日本ではアベノミクスやオリンピック開催により、今後3年以上は株高トレンドが続くと見られています。この好機に、いよいよ株を買ってみたい、過去に失敗したけれど再チャレンジしてみたいと考える人が多い一方で、株は複雑で…

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