勝負となる「朝の30分」に向けた2つの準備とは?
デイトレードは朝の30分が勝負です。よい波を逃さずにうまく乗りこなすには、事前にしっかりと準備をしておかなければなりません。具体的にはどのような準備をしておけばいいのでしょうか。二つの準備があります。
一つは、波乗りトレードに適した銘柄の準備。どんな波がどんな銘柄に来ているのか、大きな波なのか小さな波なのか、今乗るべきなのか否かなどをしっかり検討しておきます。
そして、もう一つの準備が相場環境の確認です。個々の銘柄に強い材料があったとしても、全体相場の状況によっては大きな波にはならない場合もあるためです。国内外の代表的な指数・指標を参考に、その日の日経平均が上昇しそうか、それとも下落していく可能性が高いのかという見通しを予想しておきましょう。
NY株、海外市場、日経平均先物などの動向を把握
具体的には、前日のNY株(ダウ平均)の動向やその他海外市場の動向、日経平均先物とシカゴ日経平均先物(CME)の値動き、ドル/円など為替の動向、さらには日本市場の少し前に開く、シンガポール日経平均先物(SGX)の数値を参考にします。
大雑把に言えば、NYダウが上昇し、為替が円安方向で、日経平均先物の指数が前日の日経平均の数値を上回っていれば、その日の日経平均は上がり、相場全体も上昇する可能性が高くなります。
ただし、そうした指標がすべて高くても、何らかの理由で日経平均が上がらない日も、もちろんあります。逆に、海外市場の指数やCME、SGXの日経平均先物が軒並み下落していても、日本市場固有の理由によって日本株全体は好調という場合もあります。
もし、各種指標が微妙な動きをしているなど、買っていいのか判断がつかない日は見送りとなります。しっかり日経平均が上がり、売りは少ないと見られる日にだけ、買いの注文を入れましょう。なお、国内外の株価指数や先物指数は、証券会社のサイトのマーケットページなどで確認ができます。
証券会社によっては、海外の指標は15〜20分遅れで表示されるところもありますが、例えばシンガポール日経平均先物の寄り付き値が15分遅れでは確認する前に東京市場が開いてしまいます。必ずリアルタイムで表示されるサイトやサービスを利用してください。無料で閲覧できるところがいくつもあります。
【図表】最低限チェックしておきたい指数・指標