保有株が多ければ儲けの絶対額は大きくなる
株を買ったら、次はどのタイミングで売ればよいかが重要です。株価がどの程度上昇したところで売ればよいのか。せっかく買ったのだから、できるだけ高くなってから売りたいと思うのが人情かもしれません。しかし、最初は1%上昇したら必ず利益を確定、つまり売却してください。
例えば、1株200円の銘柄なら、202円になったら売るということです。1000株が1単元の場合は、2円×1000株=2000円の儲けになります(実際には、儲けから手数料と税金が引かれるため、受け取り金額はもっと少なくなります)。
同様に、買った後に株価が下落した場合も、1%下がったらそこで損切り、つまり売却して損失を確定してください。「1%」にこだわるのは、それがデイトレードの基本だと筆者は考えるからです。実際、デイトレードで儲けている人には、「1%上昇で利益確定、1%下落で損切り」という人が非常に多いのです。
1%での利益確定でも、資金があって1万株、2万株を買えるのならば、その分、儲けの絶対額は大きくなります。200円の株が1%上がった場合、1万株保有していれば2万円、2万株なら4万円の儲けです。
こうした取引を4〜5本もやれば、1日で10万〜15万円は簡単に稼げます。ただし、200円の株を1万株買うには200万円必要ですから、まずは資金を作るところから始めなければなりません。
取引に慣れてきたら「1%」にこだわり続ける必要はない
取引に慣れてきたら、資金がある程度増えるまでは3〜5%上昇したところで売却するという方法に変えてもよいでしょう。1%取りでは、少資金からスタートした場合、大きく増えるまでの期間がかかってしまうからです。
それでも、まず少なくとも最初の100本の取引については、1%上昇で利食い、1%下落で損切りというルールを厳守しながら、デイトレードの感覚をしっかり身体に覚えこませましょう。ただし、1%上がるのを待つことを優先して、いつまでも持ち続けるのは間違いです。基本は「デイトレード」ですから、できるだけその日のうち、もっと言えば前場の間に損益を確定させてください。