(※写真はイメージです/PIXTA)

サラリーマンを中心とした不動産投資初心者の方に、大人気の「ワンルームマンション投資」。読者のみなさんも一度は営業を受けたことがあるのではないでしょうか。営業マンから説明されるたくさんのメリットは、実際のところ信じてよいものなのか…、実態をみていきましょう。

まさか…ワンルームマンション投資の「落とし穴」

ここまでみてきたように、ワンルームマンション投資のスキームは、「少額の自己資金で返済期間の長い不動産ローンを活用し、毎月の賃料収入から返済していく」というものです。

 

加えて、万が一のために団体信用生命保険でリスクヘッジをするため、一見リスクの低い不動産投資のようにみえます。

 

しかし実はたくさんの落とし穴が存在しています。

 

【落とし穴①:毎月手出しが必要な可能性】

 

少子高齢化により不動産価格の下落が見込まれる日本では、ワンルームマンションは主要都市の中心部に開発されています。

 

不動産投資は、都市部の中心であればあるほど利回りが低くなる傾向にあります。

 

また、投資用の不動産ローンの金利は住宅ローンの金利よりも圧倒的に高いのが現状です。低い利回りと高い金利で毎月資金を手出ししているケースが多く見受けられます。

 

さらに経年劣化がすすめば、修繕費など賃貸管理に伴う出費が増えていきます。

 

【落とし穴②:下がり続ける賃料収入】

 

賃料収入は不動産投資をしはじめたときが一番高く、それから年々下がっていくものです。日本では不動産が古くなればなるほど賃料収入が下がっていきます。

 

不動産投資をしはじめたときには手出しの必要がないかもしれませんが、時が経てば手出し資金が必要になるケースがほとんどです。

 

老後の蓄えを目的にワンルームマンション投資をしている方もいますが、将来想定している賃料収入は本当に想定通りになるのでしょうか。

 

【落とし穴③:ワンルームマンションが売れない可能性】

 

日本の不動産市場で流通している物件は、新築不動産が80%、中古不動産が20%。日本の中古不動産は流動性が圧倒的に低いのです。

 

中古不動産の場合、住宅ローンでも投資用不動産ローンでも、ローンを組める額の割合が低く、ある程度の自己資金が必要になるためです。築30~35年となると価値は大きく下がっているため、すべて現金で支払える相手としか取引できない可能性もあります。

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