わがままや無茶な要求の9割は「無知」に起因している
ここまで読んで、あなたはこう思っていませんか?
「ダメなものはダメ! と言い切って、部下が不機嫌になったらどうするんですか?」
もしくは「社内の空気が悪くなったらどうするんですか?」とか、「辞められたらどうするんですか?」という、漠然とした不安を感じているかもしれません。
しかし、安心してください。
しっかりとダメなことについて理由を説明しても、不機嫌をたてに自分の要求を通そうとしてくるような人は、一緒に働く仲間に迷惑をかける人です。すでに社内に良くない空気を生み出している可能性もあります。そのような人が辞めてもなんの問題もないので、気にする必要はありません。
さらに正確に言うならば、組織が変わるチャンスでもあります。この話は長くなるので割愛しますが、「ダメなものはダメ!」と伝え、「なぜダメなのか?」と説明する責任を果たすことにフォーカスしましょう。
部下の話を聞いて、理解する意欲を持つのは上司として大切な姿勢です。しかし、部下の話を無条件に受け入れる必要はありません。この二つは明確に区別すべきことです。
部下がわがままを言ってきた、無茶な要求をしてきた、そんなときこそ人材教育のチャンスと捉えましょう。
なぜなら、わがままや無茶な要求の9割は、「無知」が生み出しているからです。このことを知っておけば、部下の無知に対して、怒ったり苦しんだりする必要は何一つないことがわかります。
ただ、部下が「知る必要のあること」を丁寧に教え、そして「知る」喜びを分かち合っていきましょう。
田口 淳之介
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