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たとえば、東邦大学は英語の配点が高く、英語重視の学校です。英語の試験は問題量が多く、難しい医療用語、環境や生物に関する単語などにもほぼ注釈なしの長文問題が出題されます。
筆者の運営する予備校では、この大学に進学したい生徒には、この英語の問題のためだけに事前に1ヵ月間の特訓をおこないます。そうでなくても、第一志望としている受験生は20年分くらいの過去問を解いていることが多いでしょう。
やはり、癖のある問題への対策をしっかりしている受験生に勝てるかというと、これはなかなか難しいことも多いです。
国立一本で考えている受験生は、私立を視野に入れないことも多いですが、共通テスト後にはなにが起こるかわかりません。
そこで、共通テストがセンター試験と比べて「考えさせる問題」の多くなったことを利用しましょう。私立の勉強を「共通テストの延長線上にある勉強」と考えるのです。そして、事前に私立の過去問に触れておくことをおすすめします。
そうすれば、第一志望は国立であっても共通テスト対策でそこまで苦労することもありません。むしろ簡単に思えるはずです。
「それなら、私立医学部を受験する生徒はみんな共通テスト対策をやればいいのか」と思えるのですが、合計300点分にもなる「国語・社会」対策への時間がネックです。
私立専願の生徒は、英語、数学、理科2科目の勉強に絞りたいところです。
さらに私立医学部の場合、学科で試験を突破できても、面接と小論文の配点もとても高く設定されているので、学科試験の勉強だけしていればいいというわけでもありません。
ちなみに国立でも面接・小論文の配点を高く設定する学校は多くあり、そうでない学校は学科勝負を望む受験生が集まるため、難しい入試となります。
共通テストの直後から入試が始まるのは、私立専願の生徒に有利に働かせることを目的としています。私立医学部は、自身の学校を第一志望としている生徒に入ってもらいたい気持ちが強いです。
学科試験のあとの日程で面接試験があるため、日程を早めないと間に合わないという理由もありますが、共通テストには国語や社会の勉強があるため、そこに力を注いでいた生徒がすぐに私立の勉強をしたところで、なかなか追いつけないことを大学はよく知っているのです。
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