種の壁を超えて感染したコロナウイルスがやはり危険
もともと他の動物を宿主としていたウイルスが、種の壁を超えて人間に感染するようになると重篤な症状を引き起こすことは、これまでも話してきました(『パンデミックの恐怖…森林破壊が「新たなウイルス」の出現を引き起こすワケ』参照)。それはコロナウイルスでもやはり同じです。
SARSはもともと、キクガシラコウモリを自然宿主としていたウイルスが、中間宿主であるハクビシンに感染し、さらに人間に感染したという経路をたどったと考えられています。鼻部が菊の花を想像させることから「きくがしら(菊頭)」という名がつけられたこのコウモリは、日本、ユーラシア大陸、イギリス、モロッコにまで広く分布しています。またMERSは、自然宿主のコウモリから中間宿主のヒトコブラクダを介して人間に感染するようになったと推定されています。
そして新型コロナウイルスは、おそらくコウモリが自然宿主であり、何らかの中間宿主を介して人間に感染するようになったと考えられています。しかし現時点では、新型コロナウイルスの起源は不明のままです。
川口 寧
東京大学医科学研究所 感染症国際研究センター長
【関連記事】
■月20万円もらえるはずが…45歳・サラリーマン「ねんきん定期便」に抱いた違和感。「年金ルール」知らずにそのまま20年…65歳で受け取ることになる年金額に唖然「何かの間違いでは?」
■「銀行員の助言どおり、祖母から年100万円ずつ生前贈与を受けました」→税務調査官「これは贈与になりません」…否認されないための4つのポイント【税理士が解説】
■親が「総額3,000万円」を子・孫の口座にこっそり貯金…家族も知らないのに「税務署」には“バレる”ワケ【税理士が解説】


