投資法は「東京・中古・ワンルーム × 繰上げ返済」
■収入の複線化「ひとりダブルインカム」の時代がやってきた
給与とは別の収入源を作ることは、あなたの人生の選択肢を増やしてくれます。
毎月20万円の不労収入を作ることは、決して夢物語ではなく、コツコツと資産形成にむけて努力を続けられる人であれば十分可能な「計画」です。
むしろ、コロナ禍によって雇用や収入が不安定ないまだからこそ「計画」を実行して、サラリーマンとしての給与だけに頼らない状況を作り出す必要があるのです。
2013年9月に東京でのオリンピック開催が決定したとき、だれがいまの状況を予測できたでしょうか。経済活動の起爆剤として期待されていた東京オリンピックも昨年から続く新型コロナウイルスの感染拡大によって尻つぼみ。景気が拡大するどころか、新型コロナウイルスの影響で飲食業や旅行業を中心に給与のカット、リストラは加速。安心して働ける環境は年を追うごとに失われています。
会社自体も社員の終身雇用を維持することは困難であることをほぼ認めています。いま副業がブームになっていますが、いいかえれば、これは会社がこれ以上社員の生活に責任を持てなくなった証でもあります。
あのトヨタ自動車であっても「終身雇用を守っていくことは難しい局面にはいってきた」と明言しています。日本を代表する企業のトヨタでさえそうなのであれば、どんな大企業であっても、入ってしまえば生涯安泰ということはありません。
しかも、数年前には老後2000万円問題が話題になったように、いまの生活だけではなく、将来の老後生活も明るい展望が抱けていないのが現状です。
ではこんな時、あなたに給料とは別に毎月20万円の収入があれば、どれだけ精神的な余裕を持てるでしょうか。
先行き不透明ななかで会社からの給与だけに頼っているのであれば、不安になるのも無理はありません。
ひとつの収入源に頼っているから、不安は解消されないのです。
ひとつの収入源に頼っているから、ストレスも増えていくのです。
会社の給与だけでなく、別の収入源があれば、こうした厳しい環境下であっても、将来に対して明るい展望が開け、ストレスフリーな生活を送ることもできるのです。
これからのわたしたちに必要なものは、ひとりで複数の収入源を持つこと。
いわばひとりダブルインカムです。
収入源を作るのには「投資」を行うことが最も一般的ですが、あせって手を出してしまうと取り返しのつかない失敗を招くことになります。
不動産投資では、不正融資に揺れた「スルガ問題」、女性向けのシェアアパート「かぼちゃの馬車事件」は、まさにその代表格です。いくら収入源を作ることが重要だといっても、一足飛びに多額の借金をしてアパート経営で経済的自由を確立しようとすると、失敗する可能性がぐんと高くなります。
2017年に出版した拙著『低金利時代の不動産投資で成功する人、失敗する人』(かんき出版)では、こうした多額の借入れを利用した地方アパート経営に警鐘を鳴らしました。実際に、その1年後にスルガやかぼちゃの馬車の問題が発生しています。
誤ったやり方で実施してしまうと、本来、生活を安定化するはずの収入の複線化がかえって本来の生活をおびやかすことになりかねません。