写真:PIXTA

ウクライナ問題、FRBの利上げ動向によって、世界的に株式市場は不安定な状態が続いていますが、フィリピン株式市場は、2月15日終値で7,324と、再び7,500を割り込む水準に下落しています。いまだコロナな収束の見通しが立たないなか、コロナで大きな打撃を受けた企業について、一般社団法人フィリピン・アセットコンサルティングのエグゼクティブディレクターの家村均氏がレポートします。

サプライチェーンの機能不全の影響で割安感

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Century Pacific Food, Inc. (CNPF)は、ミンダナオ島にあるココナッツ工場の7億ペソの拡張工事を今年第1四半期中に完了させる予定です。

 

CNPFは、OEM(相手先ブランドによる生産)輸出メーカーとして、世界のココナツ市場での需要増加に対応することを目的としています。

 

CNPFは、「Coco Mama」ブランドで独自のココナッツ製品を展開しています。健康志向の高まりとともに、ココナッツ製品の需要は高まっており、今回の拡張により、CNPFは輸出パートナーや消費者の需要に応えることができるようになります。CNPFは、全米で話題沸騰している天然由来の水分補給飲料 Vita Coco(ビタココ)の世界最大のサプライヤーの1つです。さらに、乾燥ココナッツ、バージンココナッツオイル、ココナッツ粉、ココナッツミルクなど、他の高価値のココナッツ商品も展開しています。

 

CNPFは、製品イノベーションとM&Aを駆使した事業拡大を遂行している注目企業です。

 

今回の工場拡張プロジェクトにより生産能力が50%向上し、世界部ブランドのLinaco GroupやVita Cocoなどの主要な国際的パートナーの需要に応えられると見られています。CNPFのOEM輸出は、最新の四半期報告で前年同期比49%増、前四半期比20%増を記録し、主要な成長ドライバーとなっています。CNPFの戦略的パートナーは、40ヵ国以上で事業を展開しているため、同社の事業拡大に貢献しています。

 

CNPFの株価は、消費者関連銘柄が利益縮小の影響を受けているため、株価は20%程度下落しています。CNPF は、独占するセグメントでコストリーダーであるため、同業他社よりも比較的よくインフレの難局を乗り切ることができるはずです。ですから、今回の株価調整局面は、安値での仕込みのチャンスではないでしょうか。

 

 

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