「本人でないと引き出せない」…妹の絶望
銀行に行きATMでこれまでの立替金を引き出そうとしました。しかし、よくよく考えたら暗証番号が分かりません。本人の誕生日などを入れてみましたが、どれも該当しません。〝どうしよう、どうしよう〞と焦って番号を入力したため、とうとうATMでは取り扱いができなくなってしまいました。
仕方なく窓口に行き、事情を説明しました。兄が旅先で倒れたこと、民間の救急車で運ばれたこと、自分が立て替えていること……。窓口の担当者はとても親身に話を聞いてくれました。しかし、申し訳なさそうに次のように言いました。
「ご事情はお察ししますが、規定によりご本人でないと下ろせないことになっています」
兄の通帳から引き出しができないとなると、これから先も自分が立て替えることになります。今は犬の餌代すら哀川さんが負担しています。新聞代の集金ももうすぐです。本人に関する支払いなので、本人の口座が使えないことに憤りを感じています。
どうにもならない状況とともに、最後の最後まで妹に迷惑をかける兄のことが許せない気持ちになってしまいました。
岡 信太郎
司法書士のぞみ総合事務所
代表司法書士
2025年2月8日(土)開催!1日限りのリアルイベント
「THE GOLD ONLINE フェス 2025 @東京国際フォーラム」
来場登録受付中>>
【関連記事】
■税務調査官「出身はどちらですか?」の真意…税務調査で“やり手の調査官”が聞いてくる「3つの質問」【税理士が解説】
■月22万円もらえるはずが…65歳・元会社員夫婦「年金ルール」知らず、想定外の年金減額「何かの間違いでは?」
■「もはや無法地帯」2億円・港区の超高級タワマンで起きている異変…世帯年収2000万円の男性が〈豊洲タワマンからの転居〉を大後悔するワケ
■「NISAで1,300万円消えた…。」銀行員のアドバイスで、退職金運用を始めた“年金25万円の60代夫婦”…年金に上乗せでゆとりの老後のはずが、一転、破産危機【FPが解説】
■「銀行員の助言どおり、祖母から年100万円ずつ生前贈与を受けました」→税務調査官「これは贈与になりません」…否認されないための4つのポイント【税理士が解説】