(※写真はイメージです/PIXTA)

首都圏のマンション価格がバブル期の水準を超え、過去最高を記録。決して景気が良いといえない状況下で、なぜマンション価格は上がり続けるのか。その背景にあるものを考えてみましょう。

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    なぜ都心ではタワマンばかりが増え続けるのか?

    地価の高騰だけでなく、建築費も高止まりし、マンション価格を押し上げているといいます。また平均価格を押し上げているのが、タワーマンションの存在。2021年、1億円を超える「億ション」は2,760戸が販売され、その戸数は2020年の1.5倍だといいます。

     

    確かにタワーマンションは人気ですが、そこまでこだわる人がいるのか、疑問という人も多いでしょうが、タワーマンションにせざるを得ない販売側の事情もあります。

     

    その要因というのも、やはり地価の高騰。土地の仕入れ値が高ければ、その分、価格を高くしなければいけません。しかし現在の地価からすると、「そんなに高いマンション、誰が買うのか……」という水準になってしまいます。そこで、タワーマンションを建てて、販売戸数を増やし、価格を抑えようとしているわけです。

     

    また都市部では容積率が緩和され、周辺に高層の建物が多い場合、同じように高層のものを建てないと、良好な住環境を保てない、というような事情もあります。

     

    このような理由から、首都圏では利便性の高い駅チカを中心に、「気づいたらタワマン」という状況になっている、というわけです。

     

    このようなタワマンを買っているのは、まずは富裕層。以前から税金対策で購入するケースが非常に多く、複数戸所有しているケースも珍しくありません。また同じようにリタイアした富裕層がセカンドハウスとして購入するケースも珍しくないとか。

     

    さらに最近、増加傾向にあるのが「パワーカップル」と呼ばれる共働き世帯。世帯年収が高く、消費意欲が旺盛。「ちょっとがんばって、憧れのタワマンを購入」というケースが増えているのです。

     

    このようなマンション価格高騰を「バブル」と形容する人もいますが、一方で、投資家が価格を引き上げていた80年代バブルの頃とは異なり、実需に基づくものでありバブル崩壊のような急な値下がりはない、という声も聞かれます。

     

    ともあれ「当分は高値が続くだろう」というのが大方の予想。タワマンかどうかは別として、誰もが羨む資産性の高いマンションは、選ばれた人しか手にいれることができないというのは、いつの時代でも変わらぬことだといえるでしょう。

     

     

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