テクノロジーによる巨大な構造変化
我々は、底堅いテクノロジー需要が新興国市場にとって数年にわたって追い風になるとみています。経済が引き続き正常化に向かうなかでも、コロナ禍をきっかけにデジタル化は不可逆的な流れとして定着しています。
これまでDX(デジタル・トランスフォーメーション)をけん引してきたのは消費者向けのインターネット業界ですが、製造業もイノベーションを活用して生産性の向上に取り組むなど産業向けのインターネット・アプリケーションも勢いを増し始めています。
産業向けのインターネット・ソリューションに対する需要の高まりは、この先のテクノロジーへの投資拡大を示唆しています。
新興国のインターネットの状況は、依然、ダイナミックで多様性に富んでいます。中国は巨大な実験室として、Eコマースやオンライン決済などのサービスのビジネスモデルを生み出しています。他の国もそうしたビジネスモデルを追随し、独自に適応させ、成功を収めています。
たとえば、韓国では大手インターネット検索企業が、国内最大のEコマース企業のひとつにもなっています。ロシアの大手銀行は、Eコマースやその他のデジタルサービスを網羅するオンラインのエコシステムを構築しています。
東南アジアやインドなどでは、多くのインターネット企業が新規公開し始めています。総じて、インターネットビジネスはあらゆるところに浸透しており、新興国市場にはいまだ大きな成長余地があります。
インターネット関連企業が増加するにつれ、競争も激化します。我々はこの点を念頭に置きながら、競争優位を維持できる企業を選別する方針です。また、次の大きなイノベーションにも注目しています。テクノロジーの開発能力が高い中国、韓国、台湾などは、次の技術革新の波をけん引する可能性が高いとみられます。
半導体は技術進歩の要となっており、半導体需要は引き続き高水準で推移し、韓国や台湾の世界的な半導体メーカーには追い風になると予想しています。仮想空間「メタバース」の長期的な成長も、新たに半導体需要の拡大に寄与する可能性があります。
また、持続的なソフトウエア需要により、テクノロジーサービス企業の先行きにも期待が持てます。新興国市場ではクラウドソリューションが成長の初期段階にあり、欧米並みに浸透する余地があると考えています。
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