(※写真はイメージです/PIXTA)

「不倫」「浮気」「離婚」「セクハラ」……銀座さいとう法律事務所には、今日も有象無象のトラブルが舞い込みます。本連載では、齋藤健博弁護士が実際に寄せられた事例をもとに、男女の法律問題を解説していきます。

結果、慰謝料・財産分与の額は…

弁護士として尽くした結果、慰謝料も財産分与も発生しないという判断が下されました。不貞行為の具体的立証ができていないと判断されたためです。離婚は決定しましたが、養育費だけ定めて終えることになりました。

 

裕司さんは「戻って来てほしい、やり直したい」と主張していたので、最後に「理沙以上の女はいない、自分はもう死ぬ」と言い放ちましたが、慰謝料・財産分与ゼロというのは相当な着地だったと言えます。

 

理沙さんは慰謝料ゼロには不服のようでした。法律的には不貞行為はなかったことになりましたが、真実はどうだったのでしょうか。

 

ただ一つ、明確にわかっていることは、理沙さんもマッチングアプリに登録していたことです。裕司さんとの婚姻期間中に、新しく婚活をしていました。これは紛れもない事実です。

 

結局、どっちもどっちだったのかもしれません。

 

 

齋藤 健博

銀座さいとう法律事務所 弁護士

※プライバシーに配慮し、実際の相談内容と変えている部分があります。

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